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知らなくて不安になる僕。知ってて絶望する私。

~勇者視線~

僕は自分の目的を知った。今まで社畜勇者と自虐的だったが、自分のためと知って、休まず魔王を倒すのも悪くないと思えるようになった。だが、久々にそこまでするんですかと、思うような出来事が起きた。


「女神様、いくら自分のためとは言え、1時間討伐はやりすぎでは?」


流石に泣きを入れた。


「おやおや、もう諦めるのですか?ゲームセットですか?アメリカに行きたくないのですか?」


このノリも久々だな……アメリカって…ここどこだよ?


「無理せずコツコツじゃダメなのですか?」


大きなため息を女神はついた。


「あのさあ、カード1枚に魔王討伐何回必要か解ってる?」


僕は首を横に振る。


「分からないですが、体感的に1000回前後かと」


女神は腕をクロスさせながら僕を煽ってきた。


「ブッブー!!!全然違います!残念でした!」


「もう少し少ないので……」


僕の声を遮るように女神は声を出す。


「甘いわよ!ビギナー期間のポイント倍増があって1500回くらい」


前にポイント2倍とかあったな……


「枚数が増えるごとに必要なポイントも増えるのよ」


何だその鬼畜システムは……


「1000枚目とか聞いたことないような単位が必要になってくるから覚悟しときなさいよ」


なに?聞いたことのない単位って?ゴールが見えてきたんじゃなかったの?


~女神目線~

彼が自分の目的を知って、前より愚痴を言わなくなっていた。

ところが、久しぶりの彼の弱音が聞けた。少し意地悪したくなった……もちろん愛情です……


「女神様、いくら自分のためとは言え、1時間討伐はやりすぎでは?」


まあ普通ならね……でもね、それくらいのペースじゃないと間に合わないんだよ……


「おやおや、もう諦めるのですか?ゲームセットですか?アメリカに行きたくないのですか?」


まあ、任務の内容が鬼畜だから……ふざけた感じで言わないと……彼こういうのウザいって思うかな……


「無理せずコツコツじゃダメなのですか?」


ええ……この期に及んで……


私は”はあ”っとため息をつき、ちょっと説教ぽく、この先が長いことを彼に説明した。


彼は絶望するでしょうね……無量大数とか不可思議、那由他、阿僧祇って意味わかんない……

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