意見する僕。聞いてなかった私。
~勇者視線~
最近1日に3件の魔王討伐が普通になってきた。僕の感覚も狂ってきたのか2件なら、今日は楽だな…なんて思っている。だが、僕は思うのです、3件行くんならいちいち女神のとこ帰らず、直接移動したほうが早いし無駄がないと。そのことを女神に直訴した。
「という訳ですが、女神様はどのように考えておられますか?」
いつものように昼寝をしていた女神が不機嫌に答えた。
「ダメ!却下!認められません」
出たよ!否定しかしない……
「予算も時間も削減できると思いますが?」
女神は怒るというより悲しそうな?表情をしている。
「あんたがバテるから、そこまでしなくていいよ」
なんだ?バテる?どういうことだ?
「どういう意味でしょうか?」
「そのままの意味よ」
「では1日に2件の討伐という事ですね?」
「はあ?違うし3件行くの。私のとこに戻りながら」
そう言うと女神は自分の部屋に帰っていった。
部下のの意見聞けや!!!
~女神目線~
彼にエナジーを送っていた私は朦朧としていた。彼の声が聞こえた。
「どのように考えておられますか?」
何についてよ?……前みたいに適当に答えたら痛い目あうし……ここは否定しよう
「ダメ!却下!認められません」
「予算も時間も削減できると思いますが?」
食い下がるわね……どういう内容かわかんないから……彼を心配した言葉がいいかな……
「あんたがバテるから、そこまでしなくていいよ」
「どういう意味でしょうか?」
「そのままの意味よ」
「では1日に2件の討伐という事ですね?」
え……何の話なのこれ?……1日2件じゃ足りないわよ……で、戻ってもらう……
「はあ?違うし3件行くの。私のとこに戻りながら」
ヤバいから部屋に逃げよう……