青ざめる僕。困惑する私。
~勇者視線~
僕たちは過酷な研修を終え戻ってきた。
「女神様、本部長もとのキャラに戻って良かったですね」
魅了スプレーの効果が切れ、変な恋愛キャラが終了したことを、僕は喜んだ。
「ところがね、喜んでばかりもいられないのよ」
女神は困ったような顔をしている。
「また地獄のノルマですか?」
「それもあるんだけど………」
ノルマ増えてさらに何があるの?………
「経費は半分に削減されたのに討伐範囲が2倍になったの」
何の嫌がらせだそれは………
「また魅了スプレー使いますか?」
僕は冗談のような提案をした。
「止めといたほうがいいわよ、次は倍返しじゃなくて、10倍返しななるわよ」
本当にされそうで怖すぎだろ………
~女神目線~
彼は姉が元に戻ったことを喜んでいる。
「女神様、本部長もとのキャラに戻って良かったですね」
まあ変な恋愛キャラもめんどくさかったけど……
「ところがね、喜んでばかりもいられないのよ」
「また地獄のノルマですか?」
だけじゃないんだな……
「それもあるんだけど………」
元々意地悪なんだよ私の姉って……
「経費は半分に削減されたのに討伐範囲が2倍になったの」
彼は冗談半分の提案をしてくる。
「また魅了スプレー使いますか?」
甘いわね……姉には向かうとひどい目に合うのに……
「止めといたほうがいいわよ、次は倍返しじゃなくて、10倍返しななるわよ」
彼の顔がみるみる青くなっていった。