びっくりした僕。察した私。
~勇者視線~
僕は今、本部の研修センターにいる。女神の姉、本部長様に呼ばれて来ている。本来は冷血動物だったらしいが、とある事故でただいま恋愛系キャラに変身中である。ターゲットの僕はこの研修期間も身の危険を感じていた。
「ようこそ勇者君。と、おまけの人」
おまけの人と言われたのは我らが女神だった。
「お姉ちゃんここに呼んだのは真面目な研修なのよね?」
本部長は不敵な笑みをこぼす
「当たり前じゃない。私は忙しい身なのよ」
そしてスライドショーが始まった。内容は勇者としての心得から実践的な戦い方など多岐にわたった。
「女神様、普通な研修っぽいですね?」
「あんたもそう思う?」
僕たちがヒソヒソ話していると、鞭が飛んで来た!
「そこ!私語は禁止よ!」
本部長が鞭を振るっていた。怖いんですけど・・もしかしてこれって・・薬の効果切れて元の怖い人に戻ってますよね・・・
~女神目線~
「ようこそ勇者君。と、おまけの人」
私…おまけ?…
「お姉ちゃんここに呼んだのは真面目な研修なのよね?」
なんか?…
「当たり前じゃない。私は忙しい身なのよ」
あらあ?…もしかして…
「女神様、普通な研修っぽいですね?」
「あんたもそう思う?」
たぶん…これって…
「そこ!私語は禁止よ!」
やっぱり…元に戻ったか…