ラブレターをもらった僕。身内の不祥事に苦笑いした私。
~勇者視線~
僕は女神とその姉から選択を迫られていた。あちらを立てればこちらが立たず。女神と本部長様の命令どっちかではダメだ。
「女神様も一緒に研修に行くではだめでしょうか?」
姉の本部長はしばらく考え、息を吐きながら僕たちに視線を合わせた。
「意地悪したかったけど、まあいいわ。魔王退治が終わったら来なさい。またね勇者君」
言い終えた本部長は転送し帰っていった。
「ゴメンねうちの身内が迷惑かけて」
微笑む女神が僕を見ている。
「研修って何をするんでしょうか?」
僕の質問に女神は首を横に振る。
「わかんないな、ただの口実じゃないかな」
僕はポケットに手を入れた、すると何かメモが入っていた。内容を見て僕はびっくりする。
「女神様これってヤバくないですか」
女神に見せると彼女も呆れている。
「薬の作用なんだろうけどねえ」
僕は本部長様からラブレターをもらっていた・・・
~女神目線~
「女神様も一緒に研修に行くではだめでしょうか?」
彼の言葉に姉はしばらく考え、息を吐きながら私たちを見てきた。
「意地悪したかったけど、まあいいわ。魔王退治が終わったら来なさい。またね勇者君」
言い終えた姉は転送して帰った。
「ゴメンねうちの身内が迷惑かけて」
私は笑うしかなかった。
「研修って何をするんでしょうか?」
私にもわからない……
「わかんないな、ただの口実じゃないかな」
彼はポケットからメモを出し、それを見て驚いた。
「女神様これってヤバくないですか」
彼がメモを見せてきた。姉が彼にラブレターを送っている様だった。
「薬の作用なんだろうけどねえ」
私は苦笑いするしかなかった……