狙われた僕。ガードする私。
~勇者視線~
僕は魔王討伐を女神に転生させられて行っており。前から気になることがあった。それは僕を監視しているであろう虫みたいな小型カメラ?(この世界にそんなものあっていいの?)である。
そのことを女神に聞いてみた。
「女神様はGPS以外にも、僕を監視するカメラ使っていますよね?」
すると女神の反応が予想外だった。
「それってレンズに羽が付いた虫みたいなやつよね?不味いわね・・・」
不味いだと、犯人女神じゃないのか・・・
「いつぐらいから気になった?」
いつだろう・・先週の始めくらいか・・
「そうですね、前にケガしてから・・その後くらいでしょうか」
僕を見ずに考え込む女神が口を開く。
「あんたの予想通りそれは監視カメラよ。ただ私は関係ないわ」
女神が犯人じゃないという事は・・・
「まさか、例の本部長さんですか?」
頷きながら女神は答える。
「おそらくね。あんた気をつけなよ、拉致されないようにね」
拉致って・・何されるの?嫌すぎです・・・
「僕は女神様のもとに帰ってくるので、助けてくださいね」
僕と女神は迫りくる恐怖におびえているのであった。
~女神目線~
「女神様はGPS以外にも、僕を監視するカメラ使っていますよね?」
彼の質問に私はただ驚いた。
「それってレンズに羽が付いた虫みたいなやつよね?不味いわね・・・」
もしそうだとしたら……犯人はあの人……
「いつぐらいから気になった?」
監視を始めだしたという事は……
「そうですね、前にケガしてから・・その後くらいでしょうか」
私は彼と視線を合わせずにいた。
「あんたの予想通りそれは監視カメラよ。ただ私は関係ないわ」
不味いわね、彼が誘拐される可能性が……
「まさか、例の本部長さんですか?」
私は彼の質問に頷いた。
「おそらくね。あんた気をつけなよ、拉致されないようにね」
遂に動き始めたか……
「僕は女神様のもとに帰ってくるので、助けてくださいね」
あなたの事は私が守ってみせるんだから……