記憶を奪われた僕。ガマンできなかった私。
~勇者視線~
僕はたまに記憶が無いことがある。もちろんお酒を飲んだり、変な薬などは使っていない。今回の魔王討伐も途中からの記憶がなかった。女神にその事について聞いてみた。
「女神様、僕が記憶なくなるのは女神様の能力で間違いないですね?」
鎌をかける僕に目が泳ぐ女神。
「ぴ、ピンチの時だけよ、嘘じゃないわ」
それって・・イエスということね・・・
「なら戦い以外で、なぜ使ったのですか?」
1度だけ、魔王討伐以外で記憶がなかったことがあった。
「ガマンできなかったの」
何が?ガマン?え?僕は何されたの・・・
「安心して変なことはしてないから」
記憶操作されてる時点で訴えたら勝てるわ!!!!
~女神目線~
彼が自分の記憶が無くなることについて、私に聞いて来た。
「女神様、僕が記憶なくなるのは女神様の能力で間違いないですね?」
まあ……あなたがピンチの時にオートモードで切り抜けたりしてるから。そのことね……
「ぴ、ピンチの時だけよ、嘘じゃないわ」
大体はそうだけど……なんか怪しまれてる……でも……あの時の事はバレてないはず……
「なら戦い以外で、なぜ使ったのですか?」
バレてる……なんで……ちゃんと寝てるときに使ったのに……
「ガマンできなかったの」
私のこと”好き”って言って欲しかったの……
「安心して変なことはしてないから」
彼の目が怖いです……ゴメンなさい……もうしません……