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頑張りが報われなくなった僕。頑張りを台無しにした私。
～勇者視線～
最近の魔王討伐で予算が足りない事が続いている。その事を女神に聞いてみた。
「女神様、最近よく予算が足りないと仰いますが、理由が何かあるのでしょうか？」
女神はため息を付きながら答えてくれた。
「ペナルティを受けたってとこね」
僕の失敗が原因なんだろうか？・・・
「なぜペナルティを受けたのでしょうか？」
嫌な予感がするな・・・
「それはね、本部への討伐完了データの送信を忘れてたからよ」
僕が頑張った成果が、無かったことに・・・
～女神目線～
「女神様、最近よく予算が足りないと仰いますが、理由が何かあるのでしょうか？」
彼の質問に私は返答に困った。だって……仕方なかったの……でも、私がいけないの……
「ペナルティを受けたってとこね」
ため息をつきながら答えるのがやっとだった。
「なぜペナルティを受けたのでしょうか？」
え……そうなりますよね……これを言ったら……彼、私の事を嫌いになるかな……
「それはね、本部への討伐完了データの送信を忘れてたからよ」
ゴメンなさい……私のせいで、あなたに迷惑かけています……
