表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/187

経費削減に絶望する僕。経費削減でも努力した私。

~勇者視線~

僕は女神に転生させられ、魔王を退治する使命を帯びている。休むこともなく、ただひたすらに・・・

今も女神に命じられ魔王討伐に向かっている最中だ。


「女神様、魔王の居城よりかなり離れた場所に転送されました。如何いたしましょう?」

女神のミスなのか僕はこの世界の端に転送されていた。


「失敗じゃないよ。予定通り。ちょっと予算がきつくて経費削減よ」

はい?経費削減ですか?もっと他に削ることできなかったの・・・


「かなり遠いですね」

直線距離でも何百キロあるのだろう・・・


「大丈夫!あんたならできる!期待してるわ!」

何を期待しているのですか?フルマラソン何回分だよ・・・


「帰るの遅くなりますね」

僕は新幹線じゃないの・・・


「ダメよ!早く帰ってきて!」

なら最寄りに転送しとけよ!・・・


「できる限りのことはしますが・・・」

まあ、やるしかないか・・・


「あと、そっちでオーブ集めないと帰れないから、それも急いで終わらせてね」

魔王退治して・・・さらに宝珠集めて・・・それも急ぎ・・・はい、はい・・・


~女神目線~

彼は魔王討伐に向かっている最中だった。


「女神様、魔王の居城よりかなり離れた場所に転送されました。如何いたしましょう?」


彼の報告の通りだった。上からの予算が削られ、これが限界だった。

あなたには過酷なことをさせている……でもあなたを救うのにどうしても乗り越えないといけないの……


「失敗じゃないよ。予定通り。ちょっと予算がきつくて経費削減よ」

軽めに言ったけど……本当はすごく心配なの……ごめんね……


「かなり遠いですね」

できる限りのことはしたよ……私の加護であなたは速く移動しても疲れないからね……


「大丈夫!あんたならできる!期待してるわ!」

その世界の広さなら、数時間で周り切れるんだから……


「帰るの遅くなりますね」

そんなの嫌……絶対いや……私のわがままだけど……分かってる……


「ダメよ!早く帰ってきて!」

言っちゃった……つい我慢できなかった……重たい女って思ってるかな……


「できる限りのことはしますが・・・」

信じてるからね……


「あと、そっちでオーブ集めないと帰れないから、それも急いで終わらせてね」

今回はちょっとだけ悪戯してるんだ……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ