報告書を作成する僕。秘密の過去がある私。
~勇者視線~
僕は交通事故で死に女神により転生した。そして魔王討伐を任命されている。休むことなく社畜のように。そんなある日の事。
僕は今月中の期限の書類を作成していた。
「女神様、報告書の草案ができました。確認をお願いします」
僕は女神に書類を渡した、女神はパソコンのアプリを開いて遊んでいた。
「こ、これは違うのよ・・できたのね。どれどれ」 いい御身分ですな・・・
女神が書類に目を通す。
「いいね。これで行こう。後は・・・」
女神が次の指示を出そうとしている時、女神の机の上の写真が目に映った。
「女神様の隣の綺麗な人ってどなたですか?」
そこには女神が2人写っていた。そっくりだ、いや女神より少しキツイ顔してるな美人だけど・・・
「ああ、これね。まあ、私の母の娘かな・・」何を回りくどい言い方を・・・
女神は写真を手に取り口を開いた。
「双子の姉で、私の上司ってやつかな」
女神の上司って前言ってた本部長って人か。男かと思ってた・・・
「例の本部長様でしょうか?」
魂ごと消すって言ってた人か・・・
「私と間違えたら消されるからね」
怖すぎる、出来れば関わりたくないです・・・
~女神目線~
私は彼に報告書の作成を依頼していた。
「女神様、報告書の草案ができました。確認をお願いします」
彼が書類を持ってきた。
たまたま私はパソコンのアプリを開いて休憩していた。
「こ、これは違うのよ・・できたのね。どれどれ」
ついさっきまで……ちゃんと仕事してたの……信じて……無理か……
彼は完璧に書類の草案を仕上げていた。
「いいね。これで行こう。後は・・・」
私が次の指示を出そうとしたとき彼が口を開いた
「女神様の隣の綺麗な人ってどなたですか?」
彼は私の机の写真について聞いて来ていた。
「ああ、これね。まあ、私の母の娘かな・・」
思わずごまかす私。今まで、姉の事、話してなかったわね……
まあ……嘘つく必要ないか……
「双子の姉で、私の上司ってやつかな」
彼は意外な顔をする。その顔もかわいい……好き……
「例の本部長様でしょうか?」
彼って、たまに察し良すぎるのよね。私の気持ちも……気づいてよ……
「私と間違えたら消されるからね」
これは昔に……本当にあった出来事……そこまでは言わないほうがいいわね……