武器が欲しかった僕。もっと加護を与えたい私。
~勇者視線~
僕が女神に転生されられ、魔王を退治しだしてどれくらい経つのだろう。ずいぶん倒してきたと思う・・・報われない日々はいつまで続くのか。そんなある日の事だった。
「ねえ!ねえ!ねえ!ついに来たわよ!」
女神が興奮気味に報告してきた。また嫌な予感しかしない・・・
「私たちの魔王討伐数がついにこの地区のトップになったわよ」
なんだ?なんだ?魔王の討伐数のランキングがあるの?しかもトップ?
「それでね、トップの褒章金で必要なもの購入できるのよ」
何ですって・・僕の苦労が・・ついに報われるの?おおおおおお・・・
「必要なものと言えば、もう少し武器をランクアップしたいです」僕は女神にお願いした。
もう少し武器が良ければ魔王と戦いやすくなるぞ・・・・
「あ、ゴメン・・・今回はあんたのテンションアップに必要なものにしたの」
はい?もうお金使ったの・・・僕の士気が上がるもの・・・なに?それ?
「上司がもっと綺麗だと嬉しいでしょ。エステ、岩盤浴、足つぼあともろもろ」
それ、魔王と戦うのに必要かな?もう僕わかんない・・・・好きにして下さい(涙)
~女神目線~
「ねえ!ねえ!ねえ!ついに来たわよ!」
私は嬉しすぎて興奮していた!
「私たちの魔王討伐数がついにこの地区のトップになったわよ」
彼の頑張りが遂に形になった!
「それでね、トップの褒章金で必要なもの購入できるのよ」
予算少なくて困ってたし、やっといろんなことできる!
「必要なものと言えば、もう少し武器をランクアップしたいです」彼が私にお願いしてきた。
もう予約しちゃった・・・・勝手に決めてゴメンなさい・・・・
「あ、ゴメン・・・今回はあんたのテンションアップに必要なものにしたの」
怒るだろうな・・・でも理由あるんだからね・・・
「上司がもっと綺麗だと嬉しいでしょ。エステ、岩盤浴、足つぼあともろもろ」
今まで以上にあなたの事を守ることができるようになるんだからね・・・