嵐の中、頑張ってみる僕。お風呂を沸かして待つ私。
~勇者視線~
僕は女神に仕え魔王討伐をしている。今も魔王の居城の近くに来ている。期限は今日中だが、嵐が酷く近づくことができない状況だった。
「女神様、嵐が酷くこれ以上は無理です!」
僕の悲痛な叫びに女神は罵声を浴びせてきた。
「あんたさあ、気合が足りないんじゃない?」
出た・・・気合で解決・・・昭和かよ・・・
「分かってる?次々あるんだし、パパッと終わらせないと」
次々ある?パパッと?簡単に言うなよ・・・
「嵐が何だって言うの?あんたには根性ないの?男なら根性見せなさい、私は忙しいから・・・・」
はあ・・根性って・・・忙しい何が?
「お風呂沸かしとくから、風邪引かないように、早く倒して帰って来て」
まあ、頑張ってみますか・・・・
~女神目線~
彼は私に仕え魔王討伐をしている。今も魔王の居城の近くに行っている。期限は今日中なので何とか頑張ってもらいたかった。
「女神様、嵐が酷くこれ以上は無理です!」
彼の悲痛な叫びに私は帰っておいでと言いそうになる。でも心を鬼にして言わないといけない。
「あんたさあ、気合が足りないんじゃない?」
無理させたくない……でも時間がないの……
「分かってる?次々あるんだし、パパッと終わらせないと」
キツイ言い方しないと……帰って来ていいよって言いそうになる……
「嵐が何だって言うの?あんたには根性ないの?男なら根性見せなさい、私は忙しいから・・・・」
私はあなたを信じてる……だから、私の所へ帰って来て欲しい……
「お風呂沸かしとくから、風邪引かないように、早く倒して帰って来て」
温かいお風呂と……私の愛情をあなたに……