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休みが欲しい僕。休ませてあげたい…でも、ダメな理由がある私。
~勇者視線~
僕はまた世界を救い終えて女神のもとへ帰還した。
今回も疲れた。僕は女神にお願いをした。
「ちょっと疲れたので、休憩を……」
今から休みたいんです……
「これが終わったら、本当に休ませてあげるから♡」
さらに微笑んでくる。
信じてはいけない。
この女神、絶対ブラック企業の上司タイプだ……。
でも、断れば何をされるかわからない。
やっぱりこの世界、地獄だった。
~女神目線~
彼はまた世界を救い終えて私のもとへ戻ってきてくれた。
彼は疲れた様子で私にお願いをして来た。
「ちょっと疲れたので、休憩を……」
彼の顔を見ていると私は思わず笑みを浮かべてしまう。
彼は休息を求めている。でもね今はダメなの……理由も教えてあげられない……
「これが終わったら、本当に休ませてあげるから♡」
私は微笑みながら彼に伝えた。
ゴメンね本当は今すぐ休ませてあげたいの……
私の事を信じてほしい。そう願った……