表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
182/187

双つの玉、ひとつの覚醒「過去と未来を統べし者」

~勇者視線~

僕の影はさらに続けた。

「無駄なんだよ。何をしても」

「やる前から諦めたって、何も変わらないだろ」

「これを見てみろ……」

玉の中に選ばなかった過去の記憶が流れ込んでくる。

そこにいる僕は自分の過ちに打ちひしがれていた。『もうダメだ……』絶望している。

選ばなかった分岐なのか……記憶にない光景だ……

「お前の選ばなかった過去だ。抗ってもこうなる」

「信じています!」「お兄ちゃん……」微かに女神とハナの声が聞こえる……

『僕は負けない!折れない!乗り越える!』

記憶の中の僕が叫び、僕の目の前に現れた。

「なんだ!どうなっている……」

僕の影は動揺している。想定外の出来事が起きたようだ。

「君は未来を選んだ僕なんだね」

「君は過去を選んだ僕か……」

僕たちは互いに頷き、すべきことを理解した。

僕たちは自分の玉を出す。

2つの玉が引き寄せられ、中央で交わる。

内部の歯車が逆方向に回転しながら、やがて同じリズムを刻み始める。

世界に安定が戻り、時間が今へと整っていく。

「やめろよ……そんなことしたって……無駄な……うあああ……」

僕の影は消え去った。

記憶の中の僕が僕を見ながら呟いた。

「なあ……帰るところは一緒だ……僕たちも……」

僕はただ頷く。そして、僕たちは一つになった。

新たな記憶が溢れかえる……新たな力も……僕は覚醒した。

「ただいま戻りました」

女神とハナのもとへ戻った。


~女神目線~

未来を選んだ彼……選ばなかった方の彼の絶望……玉は並行世界の絶望を……負けないでよ……

なになに……並行世界が……一緒になった……なんで……ええええ……彼が2人いる……

この今こそが奇跡ね……まさか……過去と未来を融合させるなんて……想定外もいいところね……




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ