表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
167/187

封じられた微笑み、祠への道。頂に眠る真実の鏡

~勇者視線~

僕達は天界で一番高い山を目指していた。山頂にある祠に鏡が祀ってあるという。

今までの女神だったら、そろそろ『しんどいんですけど』とか言ってそうだ……

「女神様、大丈夫ですか?」

「大丈夫って何が?」

「そろそろお疲れかと」

「何言ってるの、そんな状況ではないのよ」

なんか違う……今までと違う……真面目と言うか……違和感を感じる……

山を登ってるのに息も乱さず、険しい顔で前だけを見つめてる。

「……もうちょい登ったら、たぶん見晴らしいい場所があると思うんですけど、そこで休憩を……」

「時間がもったいないわ。休んでる間に、何かが変わってしまうかもしれない」

くっ……この人……いつもなら『見晴らしいいとこでアイス食べたーい』とか言ってたのに……

「……あれ?もしかして女神様、人格が統合された影響で性格変わってません?」

「え?そう?……まあ、集中してるだけよ」

やっぱ違うな……なんか神様らしくなっちゃってるな……

その時、後ろからハナの声がした。

「ねえお姉ちゃん!この岩って登るとき滑り台になるやつじゃない?」

「滑りません」

女神はそのままスルーしてスタスタ登っていく。

「僕、気づいたんですけど、今の女神様って“ギャグ無効状態”ですよね?」

「今は任務中だからね。祠の中の“鏡”にはおそらく、私たちの過去が映るのよ」

「え、それ怖くないですか?僕の過去とか、絶対しょうもないの映りますよ!中学の時の失恋とか!」

「それはそれで面白そうね」

くっ、若干反応が戻ってきた……

そして、登り続けること数十分。

目の前に視界がひらけ、山の尾根が見え始めた。

「もうすぐ……山頂ね」

女神が足を止めた。

「祠はこの先よ」

何かが変わるかもしれない。

鏡の中に映るものが、僕たちに何を告げるのか……



~女神目線~

もうすぐ鏡のもとへ着くわ……2人は驚くかしら……鏡と戦うって知ったら……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ