勇者へのサプライズ - 愛と混乱のパーティータイム!
~勇者視線~
僕は久しぶりに魔王の討伐をしている。順調に進み魔王の居城の近くにいた。
突然に女神とハナちゃんが見えなくなった。なんだこれは……
「女神様!聞こえますか!」
「こっちは大丈夫……あんたは魔王倒してきなさい」
「お兄ちゃん……私たちは気にしないで……」
そんなこと言われたら……余計に気になるが……
「すぐ戻れるように……速攻で倒してきます」
「無理はダメよ」
「そ…そうだよ、お兄ちゃん……ケガしないでね……」
2人に何か起きているのは間違いない……僕に気を使っている……
「2人とも気をつけて……」
僕は魔王を無事に退治して、女神たちの所へ戻った……そこには……
「あ……早かったのね。まだ準備終わってないけど……まあいっか」
「お兄ちゃん、お帰りなさい。」
2人は何か準備をしている。まるでパーティーをするかのように……
「どういう状況ですか……」
「え……サプライズしようとしたんだけど……」
「怒らないでお兄ちゃん、私が女神様にお願いしたの……」
どうやら、ハナちゃんが僕に感謝の気持ちを込めて僕にお礼をしたくて、パーティーを企画していたらしく。僕に見えないように視界を遮断……まあ気持ちは嬉しいけど……まぎらわしいことは……
「ありがとうございます。嬉しいです。ただ、今回のようなのは……僕も心配するので……」
「そこはゴメンって……気をつけるから。許してね」
と言いながら、女神は僕のほっぺにキスした……
「お姉ちゃん!ずるーい!」
ハナが女神に詰め寄っている。僕は突然の事に少し固まってしまった……
~女神目線~
「ねえねえ……お姉ちゃん……お兄ちゃんに何か喜ぶことをしたいんだけど……」
ハナが私に提案してきた。私は二つ返事で許可する。まあ……パーティーが無難よね……
ただ……こっちの行動彼に丸見えだから……手を打たないと……すぐに彼が反応した。
彼があわてて帰らないように声掛けをして……彼が帰ってきた、ちょっと怒っている?
心配してくれたようね……ありがとう……これは私からのサプライズよ……私のご褒美でもあるけどね……
あら……ハナが怒ってる……ダメよ……彼は私の者なんだからね……あなたにはあげないわよ……