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黄泉の帰還 - 成長した少女と女神の嫉妬 -
~勇者視線~
鬼子の時のハナは10歳くらいの見た目だった……名前を思い出し、記憶がよみがえったハナは思春期を迎えるくらいの少女の様だ……今はもう光り輝いていない。
女神が口を開いた。
「とりあえず黄泉の国に用はないし、本部長のとこに行くよ」
「鬼子……ハナをどうするのですか?」
僕は不安だった……鬼神化しなくなったハナを投獄するのでは……
「変な心配しないでよ……報告しに行くだけよ」
でも……ハナに対して……何かしら……良くない感情を……抱いてるでしょ……
「お兄ちゃん……私は大丈夫だよ」
僕たちは本部へと向かった。
~女神目線~
彼が私を疑っている……目が訴えている……私の心を読んでいる……なんて鋭いの……
でも……報告に行くのは本当よ……