無理なノルマに呆れる僕。彼のために無理をする私
~勇者視線~
僕が退治した魔王って何人なんだろう?特に最近のペースは異常だ・・・
今回も無事に魔王を退治して、女神のもとで一息つこうとした。
「はい!はい!はい!今月もあと少し、ノルマ達成まで後5人は討伐しなさいよ」
鉢巻を付けた女神が僕にハッパをかけてきた。
「お言葉ですが今月、あと3日です」
無茶なノルマに僕は抗議した。
「はあー・・泣き言ですか?泣き虫ですか?弱虫ですか?」
何だよそれ?僕は休むこともなく頑張っている!
「そもそもノルマって何のために?」
僕の主張に女神は何事もなく答えた。
「私のため以外に何があるって言うの」
出た出た。私のためって、ここまで言い切れるのもすごい・・・
「女神様のためって、何がもらえるんですか?」
「女神温泉旅行・・・・今月のノルマ達成で私が行けるの」
「・・・・・」
~女神目線~
「はい!はい!はい!今月もあと少し、ノルマ達成まで後5人は討伐しなさいよ」
鉢巻を付けた私が彼にハッパをかけた。
「お言葉ですが今月、あと3日です」
彼は抗議してきた。
「はあー・・泣き言ですか?泣き虫ですか?弱虫ですか?」
私は心を鬼にしてでも、彼に頑張ってもらいたかった。理由はまだ明かせない。
「そもそもノルマって何のために?」
彼の主張に私は何事もないように答えた。
「私のため以外に何があるって言うの」
本当はあなたのためなの、いつかは分かってもらえるの・・・
「女神様のためって、何がもらえるんですか?」
「女神温泉旅行・・・・今月のノルマ達成で私が行けるの」
それも仕事だけどね・・・