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僕はめでたし、めでたし、だと思う。私はイヤに決まってるでしょ!
~勇者視線~
「遅かったわね」
声の主は本部長、女神の双子の姉だ。何でいるの?
「色々大変だったの」
女神は驚いていない?もしかして、あなたが呼んだのですか……
「どういう事でしょうか?」何を企んでいる……
「その子は私が保護します」どういう事……
「助けてお兄ちゃん」僕が守って見せる……
「これは命令だから分かってると思うけど」うわ……逆らえない……
本部長は女の子を連れて帰還した。僕に力があれば……
だが、すぐに連絡が来た。
「勇者君すぐ来て」はい?……
僕と女神は本部へ急行した。何があったんだ……
「この子勇者君いないと元の鬼神に戻るみたい」そういう事ですか……
結局僕と女神で女の子を預かることとなった。めでたし……めでたし……
~女神目線~
帰還すると姉が待っていた。まあ……私が頼んだだけだけど……
無事に回収してもらう……めでたし……めでたし……とはならなかった……
不味い……早急に対策を……彼と私の二人の時間を……取り戻さねば……