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鬼退治の決意をする僕。彼との時間を楽しみにしている私。

~勇者視線~

魔神が真面目な表情で話し始めた。

「鬼神が復活するまでに、力を削ぐ必要がある。それには、奴を封印した祭壇へ向かわねばない。だが、封印が弱まったことで、周囲には瘴気が満ちている。人間では近づくことすらできまい」

「でも、私の加護があれば勇者なら耐えられるわ」

女神がそう言いながらドヤ顔になっている。いや、ありがたいけどね……

「フン、我の加護もある。むしろ女神の力が弱まっているから封印が崩れかけたのではないか?」

「なっ!? 私の加護があったからこそ持ちこたえたのよ! あんたこそサボってたんじゃないの!?」

おいおい……また始まった……

「はいはい、もういいですってば」

僕はため息をつきながら二人の間に割って入る。

「目的は鬼神を封印することでは? 喧嘩してる場合ではないんですよ」

二人とも渋々納得した様子だけど……女神がちょっとだけ不満そうな顔をしている。

「……私の方が加護強いんだからね」

「何か言ったか?」

はぁ……本当に仲が悪いな……

「フフ……道中は我が守ってやろう。勇者よ、心配はいらぬぞ」

え? まさか二人とも一緒に来るの?

「ちょっと待ってください。僕一人で行けばいいんじゃないですか?」

「だめ!」「却下だ」

息ぴったりに否定されてしまった……ホントは仲いいだろ……

「……わかりましたよ」

僕が渋々了承すると、二人はなんだか嬉しそうに微笑んでいる。なんなんだよもう……

僕たちは、鬼神を封印した祭壇を目指して出発することになった。

何があるかわからないけど、女神と魔神がいればなんとかなる……かもしれない。

そう信じて、僕は一歩を踏み出した。


~女神目線~

ふふん、彼と一緒にお出かけね……楽しみ……だけど……またオカマがいる……

どうにかして彼との時間を邪魔されないようにしないと……

でも、彼が私の加護を頼りにしてくれたのは嬉しいな……

オカマになんか負けないんだから……



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