女神が不正してると思う僕。勇者の評価を守りたい私。
~勇者視線~
僕は魔王討伐を終わらせ、女神のもとに戻ってきた。
「お疲れ、あのさアンケート書いといてくれる」
女神は僕にアンケート用紙を手渡してきた。
「査定にかかわるから、ちゃんと書いといてよ」
査定?なんだそれ?ちゃんと?どういう意味だ?
謎のアンケートは、僕が転生してからの事を記入するという内容だった。
「できたかしら、どれどれ」
書き終わったアンケートを確認する女神。
「な、何よこれ。評価が下がるじゃないの」
誰の評価が?事実を書きましたけど・・・
「このままだとあんたと私と監査員の3人で話し合うようになるけど良いの?」
僕は構いません・・困るのは誰でしょう?
「やり直しね。私の言う通りに書きなさい」
それを不正と言うのでは・・・
~女神目線~
彼は魔王討伐を終わらせ、私のもとに戻ってきた。
「お疲れ、あのさアンケート書いといてくれる」
私は彼にアンケート用紙を手渡してきた。
「査定にかかわるから、ちゃんと書いといてよ」
彼が転生してからの査定のアンケート。今後にかかわる大事なもの
「できたかしら、どれどれ」
彼の書いた内容を見た。私は素敵だと思う。でも、本部の評価基準と違っていた。
「な、何よこれ。評価が下がるじゃないの」
このままだと彼の評価が下がる。何とかしないと・・・
「このままだとあんたと私と監査員の3人で話し合うようになるけど良いの?」
監査員との面談だけは避けないと・・・
「やり直しね。私の言う通りに書きなさい」
あなたの事は私が守ってあげるから・・・