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即興短編

カエルの細胞分裂

 Mrs.藤原は赤が欲しくて


 欲しくて欲しくて

 赤が欲しくて

 赤欲しさに気狂いて

 遂にはカエルになったとさ



 カエルがオタマジャクシを産んだら

 果たして戸籍登録は必要?



====



「藤原さん。あなたは正常位をちゃんとやっていますか?」


 医師の質問にMrs.藤原は、いつもの上品な社交辞令をいとも容易く脱ぎ捨てて、こう言う。


「わたくし、バックが好きですの。主に立ちバック。ゆえに子作りには専ら木の幹にしがみついての獣交ですわ!」


 ふふふふふ……。


 すふはふふふふふふと中年医師は笑う。


 そして取り出したるは──


 四十八手の参考書であった。



 ====



 Mrs.藤原は幼い頃、木の又に興奮して育った。あそこに登り、あそこを跨ぎ、あそこにピンク色のリボンを巻きつけて、いつか越えよう、あまぎごえ。そうやって大人になって来たので、どうしても社会は彼女に貞淑であることを求めた。


 ある日、彼女の夫が、これがまた無能なくせに医師をやっているという社会問題とされるべき夫なのであるが、川を流れているのを拾ってきたという人間の赤子を、全裸のまま、まな板の上に置くと、今日は素晴らしい活造りにするからねと、握った包丁を振り下ろし、カエルの内臓くるくると、くるくるをまっすぐに引きずり出し、





 Mrs.藤原は、未来への希望を、己には観ることなく、ただカエル、カエルのみの望郷に、私の未来はそこにある、私の赤はそこに産まれると、スイミングスクールに通うがごとく、ごと、ごと、ごとと、五徳を鳴らし、やがて木の洞に帰ってくる。そこを覗き込んでごらん。ほら、白いイタチが真っ黒になって飛び出した!




 いえい!




 青い顔をしていても、人は赤いものを得られるものだ。焼肉パーティーの最中、彼女の夫は焼いた。何を? 草原を駆けていく。子供。三つ編みの、金髪の、もうレディーだ。それを、焼いた。否! 三つ編みを結う、そのおばさんの名は、由依ちゃん。由依ちゃん、由依ちゃん! 誰なのかは私は知らない。



 人はすぐにドラッグに手を出す。

 私は憧れはすれ、手を出したことはないのでわからないが、おちゃけも似たようなものなのであろうか? おちゃらけはおちゃけのオチを剥ぐ。ならば未亡人も自由を求めて然るべきなのではないであろうか? 何が言いたいのかはさっぱにわからなくなっているが……。


 ノブレスオブリージュとは、ノブレス千鳥──即ちノブのいない千鳥でも、侮ってはいけない! 大吾一人でも立派にやって行くことであろう! しかし、それは既に千鳥ではないように、赤によく似た木に襁褓むつきを穿かせ、いかに赤に似せようとも、それは赤ではない! と、いう意味なのであろうか?


 そろそろ寝る。私はそろそろ寝るのである! しかしそれではMrs.藤原を放置することになる。彼女はいわゆる放置少女ではない。それほど若くはないし、何よりアニメみたいに可愛くはない!


 

 あとのことは夢の中。


 とろとろと流れて行く、夢の中の精子の流れのごとく──


 あん! もう!


 早く産ませてよ! かわいいカエル!


 オタマジャクシが大きくなっても

 カエルになるとは限らないのではぬいだろうか?



 ちゃあん!


 ちゃあん!


 ちゃあああああんっ!



 脱いだからといって──


 その気であるとは限らないから覚悟してね。




 

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― 新着の感想 ―
うむ、判らんし解らん。 とりあえずカエルの戸籍を議論するのであれば、先にマンボウについての話をしなくとはいけないだろう。 一回の産卵で二億だからな。
[一言] よってくだんのごとし。酔って百済の落とし子、撚り合わせて普段のボットン便所、寄り切って糾弾の黒星、世を儚んで九沱となし。 やっぱ最高だよあんたァ! ああ゛んッw
[一言] 草の診病w  無赤妊な嵌挿Oh注射♡  手も足も出ぬとて帰る古い祁屋  御魂若死は見ずの音成し 
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