写し霊場
手野市にはいくつかの霊場がある。
ただし、これらの多くは写し霊場と呼ばれるものだ。
また、手野三十三箇所霊場と、手野四国八十八箇所の2つ以外はつい最近にできたものである。
これら2つは現在の手野市内をぐるりと一周するように、四国は時計回り、三十三箇所は反時計回りに回るように設けられている。
昔は有人の寺院仏閣であったが、今では小さくなったり、無人となっているところも多い。
半分以上は堂宇だけが道端にあり、近所の自治会などが管理しているものだ。
だが、それでも巡礼者は後を経たない。
今ではさらに手野百観音霊場、手野市四国別格霊場がそれぞれ設立された。
百観音は三十三か所に、三十三か所と三十四か所を併せて追加される形で、四国別格霊場は八十八か所に20か所追加する形でそれぞれ設けられることになる。
これらは平成後期から例話にかけて順次整備され、令和3年に全霊場が設立された。
なお、原則として納め札や賽銭を納める場所と、それぞれの本尊の形代がある形であり、何かしらの御朱印があるわけではない。
しかしながら関東や四国へ行くことなく、それぞれの霊場の参拝を行うことができるため、今になっても人気は高い巡礼となっている。