ごっつんこ 作者: 奥田 繭 掲載日:2022/03/26 ひんやりとした空気になじむ夜 すいもあまいもみなおなじ のびた爪がはがれて落ちて やさしい花が咲きました きんいろのおさじもぎんいろのおぐしも 目をつぶればないのとおなじ かわもに手をかざして影を作れば だれかのひとみとごっつんこ 花は散り雲は酔いどれ わたしのからだは月へと還る あの日のように永遠に一瞬に かなしさなんてまだまだ序の口 ぽっかりとあいた穴から手まねきひとつ 踏んづけた空き缶ひろえば あなたが落とした過去だった