16部隊と進軍
俺らは進軍を開始した。
心配なんて無い。
なにせこの俺が考えた作戦なんだもの。
と自分に言い聞かせているが、はっきり言って、不安であった。
自分の作戦に不備がある訳ではない。他の隊員達のよく分からない行動のことだ。
俺の作戦にどのくらい支障をきたすのか分かったもんじゃ無い。最悪犠牲者が出てしまうかもしれない。それだけは絶対に避けたい。
無知って1番怖いんだよな……
「そろそろ……あ、やっぱだ。 『バインド』」
突撃しようとする隊員をさっと捕らえる。
「あの野郎……『道中はノーダメで行きたいから勝手に行動するな』とあれほど言っておいたのに……」
極めて遺憾である。
「オリジナルスキル習得『粛正』」
何これ。
やべぇスキルを習得してしまった。
そうして、またお縄になった隊員を引き寄せた。
そうだ。もういっそのこと全員縛って置こう。
これなら勝手に行動はしないだろう。
「あらら……すみません。 また片付けさせてしまって……本当に……ダメな隊長ですね……」
アカリさんが自分を責める。
「いえ……。隊長に負担は出来るだけ掛けたくないので……。 それに隊長は攻撃の要なんですから。十分役に立っていますよ」
俺は精一杯フォローした。
「は……はい。確かにそうですが……」
否定しないのかよ。
猛烈に突っ込みたくなったが、グッと堪える。
「そういや、俺が来るまでこいつらどうしていたんですか?」
「あ……いえ……一人一人『お仕置き』してるんですけど……全く効果が無くて……『お仕置き』が足りないのかなぁ……」
あ、やばい。
この人、やばい奴だ。
急に鳥肌が立った。
俺は心の中で、決してアカリさんに楯突かないでいようと心掛けた。
「どうしたのですか? 顔青いですよ?」
「いやいやなんでもない!なんでもないからっ!」
変わった性癖の奴なら天国の豪華フルコースみたいだが、そんな感情が一切分からない俺にとっては、脅威でしかなかった。
そんな会話をしてたらそろそろあの「魔獣」のいる所の近くであると分かった。
とうとうあいつと戦う時がきたか。
「全員、止まって」
俺の中では緊張感が高まる。
まぁ、隊員達はそう思っているとは微塵も考えられないな。
この辺りで……一応しておくか。
「そろそろ「魔獣」がいる所だ。しつこいと思うが、作戦の復習をする。」
俺は入り口でした説明をもう一度言う。
「いいですか、ここから油断は禁物です。いつ襲いかかられるか分かりません。」
アカリさんが場をまとめる。
それから数分後、俺はさっき「魔獣」と戦った覚えがある所にたどり着いた。
「確か……ここら辺に……っ!」
俺はあの時と同じの殺気を感じた。
「お出ましだせ。いいな⁉︎」
その数秒後、周りの木々が吹き飛ばされた。
来た。
そして、
グルァァァァァァアッ!
「魔獣」は雄叫びをあげる。
「さあ、行くぞ!」
作戦、開始だ。
作戦は次回明らかになります。
あとアカリさんはやばかったw




