世界情勢は知っておかないといけないよね
ジェニファーは朝ごはんの準備をしてくれている、
今日も、ジェニファーは綺麗だ、昨日の夜も暴走してしまった・・
いやこれだけの女神の前で、暴走するなという方が酷だろう。
俺は、町の人や施設の子供達、村長達と交流をして、とある計画を立てている
サプライズは大事だよね。
さて、先日新たに現れた本だ、銘もない。
本はこう綴ってある。
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この本は、私の後に現れた守護者へあてた本だ、私が消えた時にこの本は私の元を離れ
元の場所に戻るだろう、私が死ねば私もエレンも消える、私が召喚した召喚獣達も消えてしまう。
しかし私が書いたもの、作った者は残っていく。私という存在を、残す事が出来る一つの手段である。
エレンを伴侶に選んだ時に、死というものを本気で考えた。いかに死なないか、エレンを巻き込まないか、歳をとった私にエレンは尽くしてくれた、エレンは夫に死別された女性だった・・・子供ができない女性で、女として失格の扱いを受けていた、そんなエレンが私の家の家政婦になってくれた。
私がつぎつぎ連れてくる孤児もみんな面倒見てくれた。
いつしかエレンと一緒にいる事が、私の幸せだった。
そして年甲斐もなく、エレンを伴侶に迎えた。
年をとった爺さんの私にエレンは尽くしてくれた。
エレンはもう若くないのに魔法を覚え、私の留守の間子供達を守ってくれる存在になった。
なんでも私の伴侶になった夜に神が現れて、能力をひとつくれたらしい。
エレンがもらった能力は学習力、エレンは瞬く間に魔法使いとなった。
私の命を、救ってくれた事も何度もあった。
私の留守に子供達を救ってくれた事もあった。
子供達はやがて大きくなり、子供達の子供が出来たりして村が出来ていった。
私が保護した子供達が、子孫を残し、村は町になり島が発展していくこととなった。
エレンは学んだことを子供達に教え、学校を作り、この村を引っ張って行ってくれた
私は安心して守護者としての任務をこなせた。
だから私の後の守護者よ伴侶を得なさい そして大事にしなさい
お互いに助け合って生きて行きなさい・・・
そして守護者は万能ではない、だから町の人間の教育をしっかり行いなさい。
前世界の新しい技術を持つ、この本を読んでいる守護者
自分が死んでも人々が自立できるように育ててほしい、私は長く生きた
だから見てきた、守護者に頼り切った国が、守護者が変わった後に無残に滅んでいく様を
だから、教育こそが我ら守護者に与えられた使命なのかもしれない。
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もういろいろ覚えていることかもしれないがこの世界に付いて今の守護者に伝えよう
この世界には10人の守護者がいる
ジャン・クーマー 男
1000年前からの守護者
彼は屈強な戦士だ ありとあらゆる武器を扱う能力を持つ 鋼の体 馬の速さ 牛の力 鷹の目 梟の目 後は教えてもらっていない
彼は親友だそれにいい男である 島を出たら彼に相談するといい
伴侶はステファン・クーマー 綺麗な女性だ
二人で国を興し クーマ王国の絶対神という立場で 息子達が王をしている
守護者の子供は能力を一つ与えられる
エメラルド・ラ・ジョコンタ 女
600年前からの守護者になっている
美しい女だが美少年好きだ
わかる能力は、洗脳の力を持つ、ほかの能力は予想するに財力だろう
16歳くらいの美少年を伴侶にしている、しかし伴侶交代を何度かしている女だ。
伴侶交代をされた伴侶は消滅してしまう、私の交代者がそのような者でないことを祈る。
イタリアという国からの転生者ということだ
ヴィネチアン共和国の女王である。
アレクセイ・ドミノフ
1200年前からの守護者
とにかく酒が好きだ。
能力は、どの空間からも酒を取り出す、そして酔えば酔うほどにその戦闘力が増していく。
彼が率いるバーサクの兵は恐れを知らない、恐ろしい兵だ。
伴侶を持たない男だが、子供は沢山いる、伴侶の子でなければ普通の人間として生まれるのがこの男で証明された
戦いが好きで、一貫して統率力も高い、おそらく何かしらの能力が振り分けられているのであろう
北の大国 シバリアの王だ
オダ・ノブナガ
500年前からの守護者だ。
鉄砲という飛び道具や組織戦略に強い民族を率いている。
その戦い方は独特で能力あるものは次々と登用する。
しかし、敵対する者には容赦しない男だ。
シチリアというエルフ族の女を伴侶とし、異種族でさえその勢力の一端をになう。
崇高な鬼族でさえも彼に従っている。
子供も多く、その軍団の力の下支えになっている。
エルフは子供を設けにくいので伴侶の子は少ない
しかし、側室という妾を沢山持ち彼の子供は多い、その子供の子、つまり彼の孫はどの種族であっても
彼への忠誠を持つ、おそらく能力の一環だろう。
東の果ての国オワリ国の絶対的な王である。
日本という国からの転生者と聞く
フランシス・ロロ
400年前からの守護者
沈まない船、尽きない大砲、鉄砲という飛び道具を操る。死兵を操り、海を荒らしまわる男だ。
金さえ払えば味方にもなる男、
ミレーザという女を伴侶にしているが、ミレーザを見た者はいない。
彼の兵は皆男だ、女達や彼が守る島の住民は、皆こつ然と姿を消している。
伴侶のミレーザでさえ、私は一度しか会っていない。
常日頃、彼の周りには肉体のない兵、死兵しかいない。
死兵は、恐ろしい兵だ中には能力を使う死兵もいる、そして殺す事が出来ない、既に死んでいるから。
この島からは遠いので彼らの船が、ここに来ることはないだろうが、油断はしてはいけない。
ゴムツラという島を本拠地にしている、一応国の王という立場だろう。
フランスという国からの転生者と聞くがアメリカ大陸というところから来たという声もある
テクムセ
200年前からの守護者
鉄砲を操るジャーニー国の王
彼は弱き民族を守る戦士だ、オワリとシバリアの間にある小国家を束ね抵抗をしている。
異種族も彼に従っている。
ジャーニーは不毛の大地が広がるところで、民族はそれぞれ移動しながら生活している。
しかしテクムセが立ち上がれば、すべての民族が動き出す。
精霊を愛し、さまざまな魔法を使う。
テヨンという伴侶をもつ、子供も沢山いるが、ほとんどが戦死している。
死を恐れない戦い方は他の大国の兵に恐れられている。
アメリカという国からの転生者ときく
ガンズ・ベロニカ
2500年前からの守護者
全世界に散らばるベロニカ商会のTOPだ
魔王討伐に金銭面から支援する男で、商売の才能を持つ、おそらく能力の一種だろう。
ベロニカ共和国の代表をしており、全世界にギルドを設け、魔物討伐、悪魔討伐に報酬を出している
商人の国だが兵は強力だ、エルフ族、ドワーフ族、リザード族、海人族の4国家もベロニカの一員になっている。
種族を超えた兵は強力だろう、各国の武器なども取り入れている。
なぜか私を尊敬していてな、共通通貨にグラスなどという名前を付けおった。
まあこの国からも近い国だ、信用おける人物じゃて、相談してみることだ。
前世ではユダヤの民だったということだ。
イノケンティウス
1000年前からの守護者だ。
自らを神とするイノケ教団を作り、従わないものは滅ぼしている。
騎士団を結成し
フランソワという女性を伴侶にしている、このフランソワは恐ろしい魔力を持っている
魔女とも違う・・・魔族とも違う、恐ろしい魔力だ。
その子供たちが騎士団を率いて布教し従わない国を滅ぼすということをずっと行っている。
彼とフランソワの子供は守護者の子としての、能力のほかにフランソワの魔力を受け継いだ恐ろしい力を持つ、しかも毎年のように子を設けている、恐ろしい事だ。
騎士団の侵攻の速さは他に類を見ない、現在はベロニカ国境にまで進出している、一時期ベロニカとも交戦状態にあった、現在は停戦中である。
外交は高圧的である、
異種族を嫌い人間だけの国家だが、怪しいものだ
この世界に置いて、我々の勢力、魔王の勢力、悪魔の勢力と対等な力を持つ大きな勢力だ。
彼はイノケ教国の教皇という立場で、5人の不死の騎士がそれを守る、間違いなく能力を使った兵だ5人の騎士は感情を持たない。
フランシス・ロロの死兵に近いかもしれないが
殺しても次の日には復活する、より強くなって。私は一人の不死の騎士を10回以上殺した・・・
その不死の騎士は恐ろしく強くなってしまった、私の不徳の致すところだ
彼らは決して殺すな、動きを止めて、イノケンティウスを狙うのだ・・それが非常に難しい事なのは
分かっている、私がそれを行えればいいのだが、難しいだろう。
そして
魔王デスアーガ
彼の本名は誰も知らない
私が転生した時にはすでに存在していた、彼が守護者であるという確信はないがおそらくは神による
守護者だろう。
能力の一つは、彼に殺された者の配下は、魔人となり、彼の配下になる。
彼と闘う場合は、配下を持ってはいけない、他の誰かの配下であればその適用はないようだ。
しかし、彼は強い、悪魔すらも彼によって多く殺された。その悪魔の配下も彼の手駒になっている。
多くの守護者も、彼の手に落ちた、彼の手によって殺された守護者の国は、魔人があふれ混沌と化す。
恐ろしい光景だ。
そして守護者ではないがゴルゴンの勢力がある
魔物たちの国だ、大きな大陸を有するゴルゴンは邪悪なようだが、彼らは彼らの秩序がある。
ゴルゴンには人間も存在する、その人間達をゴルゴンの魔物は守り、人間達はゴルゴンの魔物を崇拝する。
我々にとっても敵ではない、人間を襲う魔物とゴルゴンの魔物は違うということは覚えておいてほしい。
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そして交代者よ、守護者は、守護者になりたての頃に一番死亡する。
この本を早く見つけてくれることを願う
私は常に、私が死んだら私の代りが来ると言っていたが、私は長く生き過ぎた・・誰もそれを信用していない、困ったものだ、私が死んだら交代者は苦労するだろう、すまない。
それと私の島には魔物が多いが、島の人間にできるだけ討伐させてほしい、位置的に他国の侵略を受けない場所にある私の島だが、平和に慣れると力が衰える、そのために魔物は残している。
もし交代者がこの島の運営に携わるようになっても魔物は全滅させず、村人に戦うことを教えなくてはならない。でないとすぐに他の国に攻め滅ぼされてしまうだろう。
ベロニカなどは、大陸の国は常に他国との争いが絶えないのでその必要はないだろう。
ここは島なので、ある程度の緊張を持つために人間を襲う魔物は必要である。
火山からは多くの魔力が湧きでるので、すべてを浄化するのは難しいだろうがな。
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フランシス・ロロが魔王デスアーガによって殺された
デオジス海を守っていたロロの島に交代者が生まれるだろう、
守護者には力がある、魔物が守護者を食うと物凄く魔力が増加する、デスアーガは自分の配下の魔物や悪魔の強化を図っているのか・・・
ゴムズラにデスアーガの姿が確認できないらしい、
このチャンスに交代者を助けに行くため、ジャン・クーマーと共に向かう クーマーも精鋭を用意しているので大丈夫だろう。
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デスアーガは待ち伏せしていた。
まさか、こんなことが起こるとは、ジャン・クーマーが魔王デスアーガにより殺された。
ジャンの精鋭はみな魔人となってしまった、しかしジャンクーマーは自身を王とはせず息子につかせている、王国自体は大丈夫であろう、そう思いたい。
もし私の交代者よこの手帳を見たならば、戦力を蓄え、魔王デスアーガに対抗してほしい。
私が死んでも島民は変わるまい、私は誰も支配しない生き方をしている。島民もそれを理解してくれている。
配下を持ってデスアーガに負ければ魔人を増やしてしまう、もし交代者が国を持ったならば自身が戦わずに子や配下に戦わせるようか、配下ではなく仲間として魔王に立ち向かわないといけない。
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ゴムツラ島にいたフランシス・ロロの交代者はまだ少女であった
私は彼女を保護した、少女は怯えている。まだ魔物の襲撃を受けていないようだ
彼女がどんな能力を秘めているのかまだわからない、彼女を私の島に連れて行こう。
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彼女の名は、シンシアというらしい。
能力を教えてくれた、いつでもおいしいケーキを呼び出せる。このケーキというのは本当に甘くておいしい、エレンにも食べさせたい。
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ジャンの精鋭で魔人化しなかった者と島からの脱出を図る
彼女のもう一つの能力がわかった、透明になれる力、これはすごい!これなら彼女だけでも逃がすことができるだろう。
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フランシス・ロロの船を見つけた、沈まない船はロロが死んだときに消滅するからこの船は沈む船だ
水魔法でこの島を脱出しよう
シンシアの能力が分かった、動物と話す能力で鳥たちが魔物の位置を教えてくれる
願わくば魔王がそばにいないことを願う
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船を出そうとしたらジャンの精鋭の魔人が現れた・・我々の場所を知られた、私は船に魔法を仕掛ける 船は気配を消して航海し、やがて私の島へと着くはずだ、時間はかかるだろう、食料を産みだせるシンシアがいれば、大丈夫だろうか・・・大丈夫と信じよう。
ジャンの精鋭で、残った女兵士クレアとミラを船に同乗してもらう、残った我らが、デスバイネを足止めする
残念だが私の力ではデスバイネには敵わない、しかし私はこの子と残った人間を見捨てることはできない
なに、一度死んだ身だ変わりはすぐに来るさ
エレン楽しい第2人生をありがとう
エレンよ愛しておる、天国で共に生きよう
交代者よ後を頼む
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ここが手帳の最後だった。
この本はグラスさんの手帳であった・・・
守護者の名前は、前世の偉人の名前がちらほらある。
オダ・ノブナガってやっぱりあの人だろう・・・王になる守護者が多いが王になる事は配下を持つということ
デスアーガに負けると配下は魔人となり、配下でない領民は殺されるという事か・・・
俺が守護になってから、今まで来ていたベロニカの交易船が来ていないそうだ
グラスさんがいないから来ないというより世界情勢が動いている、
どこの国にも属さないこの島に寄る余力がないのであろう、増しては守護者はペーペーだ
他の守護者を見る限り俺の数十倍の能力を持っているだろう、俺ってチートって思っていたのが恥ずかしいくらいだ・・・
死なない騎士なんて思いつきもしなかった
フランシス・ロロも配下を持たないというのは魔王対策だったのかもしれない 息子すら殺して死兵にするのは恐ろしいが・・
結局彼も魔王に殺されたという事か・・・
無事ならこの町に船が来て中には守護者がいるという事だろうか・・・
無事ならば・・・