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噂話はクシャミの元だよね

「フェックシ!」

イロハが大きなクシャミをした


「どうしたのイロハ?クシャミなんかして?」


「はい・・・急に寒気がして」


「あら、風邪かしらね」

ジーフはイロハの額に手をあてる。


「熱は無いわね・・・」


「クシャミは誰かが噂をすれば、出るって金ちゃんが以前言ってたわよ」

ジェニファーは食事の用意をしながら声をかける


「噂ですか?」


「きっとシュンちゃん達が、イロハちゃんどうしているかなあって噂してるのよ」


「ちょっと!ジェニファー!それじゃ私の事は噂してないみたいじゃないの」


「きっとシンシアの事も噂してるわよ、ふふふ」

ジェニファーは微笑みながらいう。


「どうだかね!シュンタはきっと珍しいもの見て、研究モードになってるよ」


「確かにね・・シュン君は考え始めると周りが見えないからね・・・シュン君は誰を選ぶのかしらね・・・」


ピシィ~ン


女だらけの華やかな夕飯はジーフのその言葉で静まり返る・・・・


音連れた静寂を打ち消そうとジェニファーは会話を続ける

「あら!私は皆でもいいわよ!シンシアもイロハもそれに・・カエデちゃんもね」


「それだけじゃないわよ、メデューサのミュイミュイにラミーちゃん、リザードのジュリとムュイもシュン君に夢中ね」


「8人は・・・流石に多いわね・・・シュン・・・」


「マァマ・・お腹すいた!」


メグミのその一言で華やかな夕飯は再開されようとしていた。



------------------------------



「トシイエ様!まずは格好です!その変な格好やめてください!カブキモノだか何だかわかりませんが、オワリの特使ですよ!トシイエ様は!」

カエデの怒声が響き渡る。


「でもよ~、俺はこの恰好が一番しっくりくるんだよな」


「ジュリちゃんが言ってましたよ!トシイエ様はかっこいいのに変な格好しているって!」

小声でトシイエを諭す。


「ほう・・・カエデ・・ハカマがあったよな」


「はい!オワリ特製のハカマです」


「よしハカマに着替えるぞ」


------------------------


「ペクシ!」」


「どうしたジュリ?クシャミなんかして?」


「なんか急に寒気がして」


ムュイがジュリの顔を覗き込む



「皆さまお待たせいたしました!さあ向かいましょう」

カエデが階段を下りてくる


「ふふふ!待たせたな!オワリの特使のトシイエである」

威風堂々!まさにその言葉が似合うだろう!黒い袴に織田の門「木瓜紋」性格を除けばオワリの第2王子で武芸にも秀でるトシイエ、流石である。


「ハカマか・・似合ってるじゃねえか」

俺の褒め言葉など聞こえないかのようにジュリちゃんの元に行くトシイエ


「どうだい?これがオワリの正装さ!」


「かわった服装ですが、かっこいいですね」

ジュリは素直に答えた


「そうだろう!そうだろう」


「ちょっと近いです・・私はぐいぐい来る人は苦手です」


「おお!そうか・・すまない!今日から紳士となろう・・な!カエデ」


「よろしくお願いしますね、トシイエ様」


カエデちゃんもトシイエを上手く扱っているな・・苦労が絶えないな・・・



「お客様!馬車が見えました」


宿の前に馬車が来たようだ!宿の暖簾をくぐり外に出る


「おう!噂の使節団だな!いい女がいるじゃないか、いい『タタキ』を期待しているぜ!


馬車を引っ張るのは上半身が人間で下半身が馬・・・ケンタウロスか


「おう!久しぶりに叩いてやるぞ!」

ミュイミュイが馬車の前に座りこもうとする


「いや!せっかく上玉の人間の女がいるんだ!メデューサは今度にしてくんな!」


「チェ!久しぶりに「タタキ」が出来ると思ったのにな・・じゃあシーナさんタタキやってみる?」


「タタキ?ってなに?」


「この鞭でケンタウロスの尻を叩くんだ!そうするとケンタウロスの闘志に火が付いて動き出すんだ!タタキが上手いとあっという間に目的地に着くんだぜ!」


また・・・厄介な変態チックな男が現れたな・・・


「おう!男じゃだめだぞ!女のタタキじゃないと俺らは闘志に火が付かねえ!頼むぜ!人間の女!」



俺達は馬車に乗り込む


「じゃあ行きますよ・・いいですか?」

シーナは伺いを立てる


「シーナさん!鞭に魔力を込めるんだよ!いい魔力がこもればいい「タタキ」になるんだ」

ミュイミュイが助言する


「では」


ヴァシーン!


「ウォフ~来た来た!久しぶりのいい『タタキ』だ!!行くぜ捕まってなよ!」


馬車はものすごい速さで走りだす、早いのに揺れが少ない、これがいいタタキというやつか・・・


ヴァシーン!


「ウォ~フ~」


「楽しいわね『タタキ』って」

シーナはノリノリで叩いている


「すげ~こんなケンタウロス初めてだ!シーナさんすげえな」

ミュイミュイも驚くタタキらしい


******


「そろそろミノスの町だ!よっていくかい?」


ケンタウロスがこちらに伺ってきた


「ああ!いろんな町を見てみたい頼む」


「ああ!ミノスもいい町だ!楽しんでおくれ」


荒野に続く道の先に見えてくる街並み、土色で作られた家


ゴルゴン2つ目の町ミノスに到着した。



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