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インリス王国第二騎士団とは?


「みんなで集まるのひさしぶりー!!」

「ふふ、皆元気そうで何よりだわ。あら、サラはちょっと大人っぽくなったのね。」

「……大きくなった。」

「うんうん。少し大人っぽくなったかな。」



久々の皆さんとのお茶会。

しれっとルダ様が混じってるのが面白い。そしてやっぱりルダ様とアルフェ様の言葉がちょっとカブるのね。



あれからも時々、レヌールさんのお店にはお邪魔していたけど、こうやって三人(と言っていいのか)も一緒なのは久々である。


魔人騒動の後始末を終えたら結構すぐに、雷光傭兵団は王都を離れたらしいからなぁ。そしてそのまま一年以上会わなかったのだ。



「傭兵団の噂は聞こえてきても、あんたたちの動向までは分からないからねー。」



レヌールさんの言う通り、相変わらず雷光傭兵団は各地で大活躍していたようだが、流石に各隊員の詳細までは分からない。

便りがないのは良い便り、とはいうものの、そこで心から安心しろというのは無理な話だ。仕事が仕事だし。


まあ、私の場合は、もし万が一二人に何かあればルダ様からなんかしらのコンタクトがあるだろうなーと思っていたけど……まあ、それでも万が一ということもあるし。


ちなみに、以前ヒューナさんが使っていた通信用の魔道具は、こういった場合あまり役に立たない。


あれは町中や、ある程度整備されたところでは役に立つけれども、それこそ一昔前の携帯電話のように周囲に遮蔽物が多かったり、通信補助用の魔道具が近くにない時は使えないことが多いのだ。


そして一番役に立たないのが、戦場。

普段の生活ならまだしも、戦場では多くの人と、魔力が飛び交う。

まだ一般的ではない=発展途上な魔道具なことも相まって、戦場では全くと言っていいほど役に立たない……と習ったことがある。


ただ、この技術も前世で携帯電話の進歩の速さを知っている私からすると、今後急成長するんじゃないかと思っている。

ていうか、してほしい。マジあのレベルまで進化したら、世界が変わるぞ。



「去年あたり、ドルナック辺りにインリス兵がウロチョロしてたとかいう噂があったからさー。」

「あー、みたいだなぁ。」



レヌールさんの言葉に、たいして驚いた様子もなく答えるアルフェ様。

ドルナックとは、ここより西側にある大きな廃墟のある町……旧王都だ。


そしてその旧王都からこの現王都であるニルナックに向かうには森が……。



「あ。」

「ん?」

「どうしたの、サラちゃん。」

「え、あ、うん。あの。」



あ、思わず声が出てしまった。森でのあの一件を思い出して。つい。


どうしよう。

言うべきか、どうしよう。


レヌールさんは、情報屋とは言え軍属ではないし、二人は実際はどうあれ、一応傭兵という特定の国に属さない立場となっている。



でもなぁ……いや、しかし、物語とかだと『なんでお前あの時その話他の人にしなかったのさ!!!』と思うようなケースが結構あるもんなんだ。

情報共有してれば、その不幸防げたのでは?と結構疑問に思う話は多い。


しかも、別にあのインリス兵の人を助けたのは別に問題行動ではない……と思う。あ、ほら一応今は休戦中だし。



「そういえば、サラに聞こうと思ってたの。」



うーん、うーんと悩んでいると、先にルダ様から質問を投げかけられる。



(あ、はい。)

「さっきから気になってたんだけど、貴女から闇の魔力の気配がするの。最近闇のダンジョンとかに行った?」

(……あ、)



私は、そこでハッとする。

そうだよ!!ラケルの件もあったんだ!!

そっちは特にルダ様に言っておかないと!聞きたいこともあるし。



(や、闇の精霊さんと知り合ったんです。)

「あら、そうなの?」

(はい。ルダ様程じゃないですけど、強いのと。)



私が念話でそう告げると、ルダ様の目が見開かれた。

あ、やっぱり珍しい存在なんだ。



「サラちゃん、悩みがあるなら、私達に話してみて。何か力になれるかもしれないから。」



しかし、それ以上の会話を続ける前に、レヌールさんが心配そうに私の顔を覗き込んできたため私はそちらに目を向けることにした。


とりあえず、ルダ様への説明と相談は後にしよう。

今は、例の兵士さんの事だ。ちょっと迷うが、皆に心配をかけるよりはマシだ。


……私のダイコン演技じゃ隠してもバレバレだろうし。



「実は…。」



私は、去年の実習で出会った兵士のお兄さんの件について、かいつまんで皆に話す。

あ、もちろん、ダークソウルウルフの件とか、闇の精霊さん云々は今は伏せます。

ただ、怪我した兵士のお兄さんに回復魔法をかけたということだけ。うん。嘘は言っていない。



「……インリス兵か。」

「……手負いとはいえ、知らない人に近づいちゃだめよ。助けたいって気持ちはわかるけど。」

「ああ。レヌールの言う通りだよ。」

「ごめんなさい。」

「あの森だと、闇の精霊の力が強いものね。回復魔法も多少妨害されるから、その人も負傷した状態じゃ、まともに回復魔法使えなかったのかもね。」



ああ、ルダ様以外の三人から軽く叱られてしまった。まあ、確かにちょっと軽率と言えば軽率だ。


実際はラケルとダークソウルウルフさん(あとダークラビットちゃん)もいたから、そっちの心配はなかったんだけど……まあ、それは今言えないからね。

ルダ様とカナハさんには後で説明しておこう。



「しっかし、噂だけじゃなくてマジで来てたんだねー、インリス。」

「第二騎士団っていうと…あのおっかない女将軍のとこか?」

「……どっちの事だ?」



え…カナハさん、それどういうこと?

インリスの騎士団って、おっかない女将軍が少なくとも二人はいるってこと?



「あら、曖昧な情報は身を亡ぼすんだよ?第二騎士団の方はねぇ、リセーニル・サシアス将軍。」

「あー、そうだった。あの背の高い…髪の長い方だ。」



さすが情報屋。他国の将軍の名前がフルネームでパっと出てくるんだね。

そしてアルフェ様も名前を聞くと思いだしたっぽい。



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