05 絶好調ですよ。お気遣いありがとうございます。何かお役に立てることはありますか。
タイトルは
「オーケー、グーグル、今日の調子はどう?」
に対する返事です。
グーグルさんはこんなことを言うのです。
プログラミングされているからこのように答えるのでしょうけれど、こんなふうに答えられると、なにがしかの意思を感じてしまいます。
ただの機械でしかないのに。
最初、私はGoogle Homeに対して、調べものや、音楽、ニュース、ラジオ等に期待していました。
「オーケー、グーグル、○野△左衛門について教えて」と訊いたら教えてくれるのではないかと。
また、私の住む地域はNHKも民放もラジオの電波が悪いので、ラジコが聞けるというのは魅力だったのです。
調べると、ラジコで地元の民放ラジオだけでなくNHKラジオが聞けるということもわかりました。
これはいい。
それにYouTubeの音楽が聞けるのも。
ですが、その期待はちょっと外れました。
特に調べもの。
たとえば、人名について。
「オーケー、グーグル、西郷隆盛について教えて」と尋ねると、
「Wikipediaからの情報です。西郷隆盛は日本の武士、軍人、政治家」
と答えるだけ。
生没年どころか、いつの時代の人かすら言わず、これだけです。著作権の関係もあるのでしょうけれど、これでは役に立ちません。
歴史関係は物足りません。
計算は得意です。コンピュータですから。
ラジオについては、まあ満足です。
朝など、おはようと挨拶すると、今日の天気の後に最新のラジオニュースを流してくれますし。
今行われているワールドカップは試合の結果を質問すると、前日の試合結果を教えてくれます。
簡単なことを知るにはいいようです。
深く知ろうと思ったら自分で調べるしかありません。
音楽について。
結局、Spotifyの無料会員に登録しました。
何も言わず○○(アーチスト名)の音楽を聞かせてと言うと
「Spotifyで○○のステーションを再生します」と言って音楽を流してくれます。
ところが、これが不思議で、○○の音楽が流れず別のアーチストの曲が流れることもあれば、○○の曲が流れることも。
たとえば山下達郎と言ったのに、なぜかキリンジの曲がかかったり。
かと思えば、ちゃんと山下達郎の曲が流れたり。
まるでルーレットです。
知らない曲の途中で「この曲のタイトルは」と言うと、教えてくれるのは親切ですが。
有料登録をすれば、いろんな機能が使えるようですが、そこまでするのももったいないような気がしてできません。
問題はYouTubeでした。
なんとGoogle Home単体では再生できないのです!
困った。
でも、解決しました。
ネットで調べたら、Chromecastを使えばテレビで再生したり、テレビの電源のオンオフもできると判明。
さて、どうしたものか。
あったら便利だけど、でも、YouTubeのためだけにというのは……。
「買えば」
背中を押したのはまたもや好奇心旺盛な夫でした。
夫はどうも家電のコントロールに興味があるようでした。
Chromecastを使えば、Google Homeに「ねぇ、グーグル、テレビを消して」というだけで、オフできるという機能があるのが気に入ったようです。
ちなみに私は「オーケー、グーグル」、夫は「ねぇ、グーグル」と話しかけることが多いです。
それをグーグルはきちんと聞き分けているようで、私が朝の挨拶をすると「おはようございます、由巳さん」と名まえを呼んでくれます。
背後でテレビの音声が聞こえても、きちんと私と夫の声を聞き分けます。
音声認識の能力がかなり高いようです。
というわけでネットで安いところを探し、Chromecastを購入しました。
Google Homeが我が家に来て五日目のことでした。
注文三日目に届きました。
つまり、Google Homeが来て十日もしないうちにChromecastまで我が家に来てしまったのです。
なんだか、どつぼにはまってゆくような予感がしました。
でも、一方ではわくわくするような気分も。
さあ、次はChromecastの設定です。
ただし、今度は簡単にはいきませんでした。