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17 にぎやかな洗濯機

今回は写真等があります。

お久しぶりです。

前回投稿から一年あまり、相変わらずと言いたいところですが、少々変化がありました。

前回は有機ELテレビのお話でしたが、今回は洗濯機です。

結論から言うと、去年洗濯機を買い換えました。それが今回のお話です。




去年の秋のこと、洗濯機が壊れました。

10年程前に買ったドラム式洗濯機です。

乾燥機能があり、梅雨や冬には重宝していました。

また、ドラム式は水の使用量が少ないので水道代の節約に貢献してくれました。

最近は乾燥中にフィルターが汚れているとエラーが出ることがありました(毎回フィルターに付いた綿埃を取っているのに)が、それでも脱水だけよりもずっと乾燥時間が短縮できました。

破損したのはドラムの底の中央のプラスチック部分。

下の写真の赤い丸で囲んだ部分のプラスチック製品が洗濯後、スパッと外れてしまいました。


挿絵(By みてみん)


外れた部品がこれ。

挿絵(By みてみん)


この部品がなくても、とりあえず洗濯はできました。

ただ気になるのは、目に見える部分が壊れるということは、目に見えない部分はどうなっているのかということ。こんなふうにあちこち傷んでいるかもしれません。

ちなみに一般的な洗濯機の寿命は6年から8年と言われています。

パンフレットを見ると、補修用性能部品をドラム式洗濯機は製造打切後6年保有している旨が記載されています。

我が家の洗濯機は10年余り使用しています。

それに修理を頼むと、必ず出張費は払わないといけません。補修用の部品がなかった場合、修理はできません。数千円の出張費が無駄になります。

この辺が買い替え時ということで、新しい洗濯機を購入することになりました。




今回もドラム式の乾燥機能付きを選ぶことにしました。一度乾燥機能付きを使ってしまうと元には戻れないのです。水道代の安さも魅力的ですし。

価格比較サイトを見たり、電気店でパンフレットを集めたりして、価格と機能を調べました。

さすがに10年もたつと機能も違います。

驚いたのは、乾燥フィルターの掃除を毎回しなくてもいいこと。これは楽です。

何より驚いたのは乾燥ダクトの自動掃除機能のある機種があることでした。

実は乾燥機能のある機種の場合、フィルター掃除はできても内部にある乾燥ダクトの掃除をするのは不可能だったのです。見えないだけにかなり汚れると思うのですが、分解しない限りできないのです。

また液体洗剤を自動的に投入してくれる最新機種もありました。

さらには無線LAN対応機能があるものが!

一体、無線LANで洗濯機に何ができるのか。 




ともあれ、ほぼ毎日使用するので、早く購入を決断しなければなりません。

でも、いい品物は高い。最新機種を大型家電店で見てため息が出ました。これは買えません。

というわけで、型落ち品を選ぶことにしました。

すると、前年発売された機種の展示品が処分品ということで格安になっていました。消費税を入れても、価格比較サイトの値よりも安い!

幸いにも、田舎では電器屋の展示品に触る人は多くありません(触ると店員さんに買わされるんじゃないかと思ってる人が結構いるんです。というか、買わずに見るだけのために電器屋に行く人はあまりいないのです。私など一人者の時は買う予定はなくても面白い製品がないかパソコンや関連商品を見に行ってたものですが)。

おかげでさほど汚れのない品が格安で手に入りました。




洗濯機が搬入され、それまで使っていた洗濯機は引き取られました。

さようなら、今までありがとうと感傷に浸る間もなく、取り扱い説明書に目を通します。

使い方は前の洗濯機と変わりはありません。

ただ違うのは無線LANにつないでクラウドサービスやアプリを利用することで、使える機能が増えることです。


 1 フィルター等の手入れの時期を通知してくれます。

 2 使用している洗剤を登録すると、音声で洗剤の必要量を知らせてくれます。

 3 運転や予約状況を、アプリで確認できます。

 4 マットやカーテン、ぬいぐるみ等特殊な洗濯物の洗い方がダウンロードできます(本体に登録されているコースは必要最低限だけです)。

 5 天気情報や役立ち情報、アドバイス等を通知します。

  

1や2は便利そうです。

そこで試しにネット接続をしてみることにしました。使えないようなら、接続はやめようと思ってました。

洗濯機の電源を入れ、スマホとルーターを接続、アプリをインストールします。

アプリを起動し、会員登録。ここまではスムーズにいきました。

次は洗濯機とルーターを無線で接続します。

アプリの指示に従えばいいのですが、最初はなかなかうまくいきません。なんとか三度目にうまくいきました。

こうして、ルーターと洗濯機とスマホが無線LANで接続されました。

つまり、洗濯機が我が家のネットワークに組み込まれたのです。

しかも、メーカーのサイトを見るとGoogle Homeとも連携できることが判明。といっても、「今日の洗濯をアドバイスして」「洗濯いつ終わる?」といった質問にしか答えられません。試しにやってみましたが、アプリを使ったほうが早いので、この機能は使っていません。




さて、無線LAN接続の結果はというと、上々です。

特に、洗剤の使用量。前の洗濯機も必要量を表示してくれたのですが、対応している洗剤が10年前のものなので、新しい洗剤を使う場合は目安程度にしかならず、つい使い過ぎていました。

ところが、今度の洗濯機は今使っている洗剤もリストにあって、かなり正確に使用量が出るようになりました。結果、洗剤の使用量が減りました。ちょっとしたことですが、嬉しいものです。

運転状況を知らせてくれるのもいいです。

洗濯終了後、すぐにドアロックを解除すると、「早く取りに来てくれてありがとう。フカフカにしておきました」等と音声が流れます。遅いと何も言ってくれません。機嫌悪そう。

機械の音声とはいえ、なんとなく親しみがわきます。

そうそう、朝電源を入れると「おはよう。朝早くからご苦労様」とか「今週もよろしく」などと言ってくれます。ちょっとしたことですが、家事に対して「ご苦労様」と言われることはめったにないので、なんだか妙なくすぐったさを感じます。

この機能を考えた人は、ねぎらいの言葉をあまり聞くことのない主婦のことを考えたのかもしれません。人によっては余計なお世話と思うかもしれませんが。

音声だけでなくアプリにも表示されます。3の機能です。

洗濯終了後の画面です。


 挿絵(By みてみん)


乾燥フィルターを掃除するようアドバイスされました。掃除すると、次に電源を入れた時に「いつもお手入れしてくれてありがとう」と言ってくれます。

次は洗濯後のレポート画面です。


挿絵(By みてみん) 


挿絵(By みてみん) 


親切な、人によっては余計なお世話と思えるようなアドバイスまでしてくれます。

4のダウンロードコースも便利でした。カーテンの洗濯コースとか前はなかったですから。




さて、問題は5の機能。天気情報、役立ち情報、アドバイス……。

どれも特に問題のある機能ではありません。

ただ、一つだけモヤモヤする機能があります。

コマーシャルが流れるんですよ。

洗濯物を入れて、洗剤の必要量の通知をした後、独特のチャイムの音の後に。

勿論、ポイントがたまるからというので、登録したからなんですが。たまったポイントを景品(ギフト券やコンビニの商品)と交換できるというので。

まあ、聞き流していれば済む話なので、私は平気なんです。

人によっては鬱陶しいかもしれません。そういう時は登録を解除すればいい話ですし。

でもね、なんか、こういうのって、昔読んだ小説にあったような。

筒井康隆の「にぎやかな未来」でしたっけ。

国語の教科書に載っていたので知っている方も多いと思います。

とうとう、洗濯機がコマーシャルを流す時代が来てしまったのです。




何はともあれ、洗濯はちゃんとしてくれますからこれで満足です。

性能がアップしたのか、洗濯乾燥時間が短くなりました。前の洗濯機で4時間と表示されていたのが2時間30分から3時間。それよりも30分以上早く終了することもあります。

電気代が節約できます。

当然ですが、エラーも出ません。

有難いことです。

それに前の洗濯機より音が静かになり、振動も少なくなりました。

10年の歳月は基本性能もアップさせてくれました。




先ほど、今日の仕事を終えた洗濯機を見ると、操作パネル上の通信状態を示すコネクトランプが青く光っていました。

洗濯機はどうやらスリープ状態のようです。

説明書では、スリープ中にクラウドサービスが自動送信する更新情報を受信しているそうです。更新情報を正しく受信するために、洗濯機を使用しない時も電源を切らずにスリープ状態にすることが推奨されています。

スリープ状態というのはパソコンや周辺機器だけにあることだと思っていましたが。

洗濯機もまたスリープする時代になってしまいました。

洗濯機は一体何の夢を見るのでしょうか。




追記(2023年8月3日)

コマーシャルを聞いたらポイントがもらえるサービスは今年の5月で終わってしまいました。

幾度かたまったポイントをアマゾンのギフト券に交換してたんですが。

景品交換は10月末日までやっているようですが、所持しているポイントで交換できる景品が興味のないものなので、ポイントを捨てることになりそうです。

恐らくコマーシャルが販売増に結び付かなかったんでしょうね。

実際、私も聞き流すだけで、紹介された商品を買おうとは思いませんでしたから。

こういうサービスは継続するのが難しいものなんですね。







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