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サクラの指輪

先に言っておきますが、サクラはヤンデレではありません!…ギリギリ。

(フフッ♪)

サクラはご機嫌とばかりに美しい笑顔で町を散策する。目的は巧捜し。

人によって歩き方が違う。サクラはその歩き方一つで、巧を見つけるつもりでいた。サクラは記憶力も良いので、一度確認した者は視界に入っても無視していた。サクラの美貌にいろんな男が声をかけてくる。だが、サクラは

「一生を約束したい方がいますので…。」

そう言って断っていた。なかには、強引に連れ込み傷物にしようとする輩が出てきたりしていたが、返り討ちにしていた。サクラはこういった下卑た輩が嫌いなので、容赦がなかった。両手両足を切断し、抵抗できなくなった者をスライムの生息地まで投げ飛ばした。スライムの攻撃力は低い。だが、それ故に徐々に近づいてくる死はかなりの絶望だった。

(早く付けさせてあげたい…、この指輪。)

サクラの左手には黒い(・・)指輪。

(げっ!サクラ!?)

巧は運良くサクラの視界に入る前に奴隷三人に隠れるようにジェスチャーし、物陰に隠れることができた。そこから、サクラの独り言が聞こえてきた。

「漸く私の思い人と会えるのね…。」

(なんだ…、結婚したわけではなかったのか…。てっきり、ハヤテと…、いやハヤテはダメだったんだったな…。思い出したよ、フラれたんだよな…。既に思い人がいますって言われて…。結局、それが誰なのかわからないままだけど。あれ?サクラが指輪持ってる。でも、何故黒い?)

巧はサクラが一人で何かブツブツ言っているのがわかった。巧はその唇を読んで、思い人が自分だとわかった。

(はっ…?何で…?それにサクラから凄い独占欲を感じる…。…俺ってサクラに何かしたっけ?大切にはしていたけど…。)

嫌な予感がした巧は解析スキルで指輪の効果を見た。


マリッジリング(永久装備(呪い・極) 常時魅了状態(ただし、襲いたくなる対象はサクラのみ))


(…えっ?待て待て待て待て!あれ装備しちゃったら、…終わりじゃね?)

キャラの性格を決めるのは、作った本人である巧だが、ずっと性格が変わらないわけではない。何か切っ掛けがあれば、性格は変わってしまう。

ゲーム時代、巧はサクラを大切に育てていた。勿論、ゲームキャラとして。そもそも、サクラは優利の着せ替え人形用に作ったキャラである。結局は優利は巧がプレイしているのを見ているだけで満足でプレイ自体はセレナのオリジナル知生物三体目を作った時を除き一度もしたことがないが。

サクラは巧の善意が嬉しく、次第にもしこの世界に呼び出すことができたのなら自分のもの(伴侶)にしたいと思っていた。だが、巧の恋愛感情が枯れているのは、ゲームキャラ全員にとって周知のことだった。そのためにモミジや腕利きのドワーフに頼んで作り上げたのが、この指輪である。

そして、これを装備すると巧と言えど危険である。巧は状態異常反射を持っているが、装備品は生物ではないので対象外である。つまり、効果を返す対象がいないため、効果はそのまま巧にかかる。

閑話休題。

つまり、サクラの純粋な恋愛感情なのだが、巧にはサクラがヤンデレにしか見えなかった。確かに、指輪を外せなくする永久装備(呪い・極)はやりすぎだと思うが。

(…これなら、アイリスに捕まった方がよっぽどマシだったよ…。)

巧は、近いうちにヤマトから出る予定を立てることにした。

ナレーター「優利ちゃんって一体どんな知生物を作ったの?」

アクト「…言ってしまえば、女性専用生きた拷問器具…かな?」

ナレーター「何それ、怖い…。」

アクト「世の中には知らない方が良いこともあるのさ…。いつか出す予定だけど、その部分を読みたくなかったらカット!って言え。」

ナレーター(え、ええ~…。そんなレベル?)

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