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哲学

作者: 丸と罰

 哲学を語ろう。

 なんのために生きているのか、と問われたときに君はなんと答える。死にたくないから、と逆説的に人生を説くか。それとも、好きな人と愛し合うため、と生物学的運命をさもロマンチックにように語るか。夢があるから、と叶えても意味のあるかわからない妄想に浸るか。お金持ちになるため、とただの紙切れに躍起になるか。


 私は、私という人間の物語を完結させたいと思っている。その物語がハッピーエンドなのかバッドエンドなのかは、私にはわからない。

 ただいつでも死ぬ覚悟はある。自ら死ぬつもりはないが、理不尽に死んでも恨みはしない。ハッピーエンドになるようできる限り頑張るつもりだが、私の命運はこのふざけた物語を書き続ける作者に任せたい。だから私は、別の世界でこれ以上にふざけた物語を描き、この世界を書く馬鹿な作者に存在をしらしめ、「お前よりも面白い物語が書けるんだ。読みたいんだろ? だから、殺すなよ」と言ってやる。


 すると、作者はこう答えるんだ。


「俺が書いてるんだから面白いに決まっている」


 まったく、ふざけた物語だ。

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