やい、てめえら! :約1000文字
やい、てめえら! のこのこと集まりやがって、この暇人どもが……。雁首そろえて行儀よく並んでやがるその姿ときたら反吐が出るぜ。気色悪いったらありゃしねえ。猿のほうがまだ可愛げがあるってもんだ。てめえらは猿以下。ハエだ、ハエ。何も考えずにぶんぶん飛び回って、うまそうな匂いを嗅ぎつけちゃあ、たかるハエどもだ。いいや、ハエですらねえ。てめらに羽なんて上等なもんはついてねえ。地面を這い回る蛆虫だ。
あ? 何言ってんだって? ……はあ? 耳が遠くなったのか、それともボケたか? いいか、聞き間違いじゃねえぞ。何度でも言ってやるよ。てめらは蛆虫だ。自分の耳が信用できねえなら、今すぐ削いでケツの穴に突っ込みやがれ。それで、でっけえ屁ぇこいて、一番遠くまで飛ばしたやつが優勝だ。おっと、外でやれよ。ただでさえ、てめえらの息はくせえんだからな。この部屋の空気を汚されちゃたまったもんじゃねえ。
削ぐ度胸がねえなら、せめて耳の穴をかっぽじって、よーく聞いとけ。てめえら、今すぐ隣のやつの顔を見てみろ。おら、見ろよ、見ろ。どうだ。神妙なツラしてやがるが、腹の底じゃニヤついてんだろ? わかるんだよ。てめえらの魂胆なんざな。気持ちわりい。卑しさが滲み出てんだよ。しょーもねえ。てめえらのツラ見てると虫唾が走るんだよ。生乾きの雑巾干してるみてえだ。
ん、なんだ? なんか鼻をすする音が聞こえるなあ。誰か糞でも漏らしたのかよ。あー、くせえくせえ。小便くせえぞ。漏らしてんのはどいつだ? おむつ履いてもまだ垂れ流すなら、穴に綿でも詰めとけ、このゴミどもが!
あん? いや、泣いてるんだって? 笑わせんな。今すぐその安っぽい泣き真似をやめろ。鬱陶しい。涙なんか出てねえだろ。てめえらの頭に詰まってんは、乾いたスポンジ! 考えてることなんざ、今夜の飯かSNSくらいだろうが。そうだろ? 写真でも撮ってネタにしてえか? だったら今すぐ死んでみろ! 死ね! そしたら一緒に撮ってやるよ!
なんだなんだ? 子供がいるから言葉を選べって顔してるよな? だったら今すぐ、そのブサイクなガキを連れて消えろ! 文句あるやつは全員消えろ! というか死ね! 死んじまえ!
おら、全員右手を上げろ。よし……上げてんじゃねえよ、この馬鹿がよ! おれの言うことなら何でも聞くのか? じゃあ今すぐ自分の顔を殴れ。自産自消! てめえらにくれてやるもんなんざ、これっぽっちもねえ。パクパク口開けて、蛆虫の次は鯉の真似かよ。てめらは自分の糞が混じった汚泥をすすってんのがお似合いだ。糞だまりを這い回る糞虫どもが!
……以上。ここまで席を立たず、その場に残っている者。そのうえ、その中で一度も顔を顰めなかった者に、わしの財産をすべて譲る。
ただし、該当者が一人もいない場合は、この遺書を読み上げている弁護士に、すべて譲るものとする。




