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運命の分岐点


 実は、この難病に罹る前から、血液内科にかかっていたんですよね。その時のことを、少し話そうかなって思います。


 血液内科に受診したのは三年前。


 その数年前から会社の健康診断に引っ掛ってました。血小板の数値が少し高くて。


 小心者ですから、ちゃんと病院には行きましたよ。毎年。結果は多血症とか、少し水分が足りないとか、体質とかって言われて、これといった治療はなかったです。体質だと診断されたんだからないよね。


 三年前も、どうせ同じことを言われると思ってたから、別に病院に行く必要がないかなって内心考えてました。


 でも、会社から必ず病院に行くようにとお手紙が届いたり、父親からの猛プッシュで渋々行くことにしました。父親曰く、行くなら個人病院ではなく総合病院にしろと。なので、市内の中央病院を受診しました。


 それが、運命の分岐点だったと思います。


 受診したのは水曜日。


 ちょうど連休だったので、よく覚えています。


 やっぱり、血小板が少し高い数値でした。といっても、五百前後。特に特出した値ではありませんでした。


「何年も前から高いんですよね〜」


 なにげにポツリと呟く私。


「心配だったら、念のために赤十字病院の血液内科受診してみてはどうですか? 安心するでしょう」


 と、内科医の先生に勧められました。


 その時、私は連休だったし、一度ちゃんと専門医に受診してもらった方が安心よね。まぁ大丈夫だと思うし。お気楽な気持ちで紹介状を貰い受診することにしました。


 後に、この選択が正解だったと、心から思うことになるのですが……。


 父親に感謝。


 そして、会社にも感謝です。


 猛プッシュとお手紙がなければ、絶対行かなかったと思うから。



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