第5部分 会議②
「待ってくれ、なぜ君たちがどんどん話を進めていくのだね?」
「そこのイギリス人は、なんて言ったんだね?」
「彼は、なぜロシア人だけが進めていくのかと聞いています。」
「....じゃあ、『では、どうすればいいのか?』といってくれ。」
「わかりました。」
「では、どのようにすればいいのですか?」
「すぐに話しを進めていかないでくれ。」
「どんどん話を進めていくと困るそうです。」
「他のことを討論すればいいのですか?」
「ドン川でのことの反省よりも今後のことについて話し合わないか?」
「私もその方が良いと思う。」
「お任せします。」
「反省はもう各隊が十分感じているのではないでしょうか?」
「....反省よりも今後についてでいいですか?」
「うむ。」
「それで良いと思う。」
「そこの職員、これを配ってくれ。」
「わかりました!」
ー・ー・ー
「赤軍が、我々にとって攻めやすいところにいますね。」
「いいところにいるな。」
「ここでの戦いは勝算がありそうだ。」
「そうだな。」
「コルチャーク、ユデーニチ、コルチャーク....」
「コルチャークはすでに出兵しているためいませんよ。」
その頃コルチャークが、東で連合国軍と共に勢力を拡大させていた。あの人が、赤軍の編成者となるまでの短い間だけ....
「....そうであったな。」
ー・ー・ー
「我々は、この二人の手伝いをしたらいいということですか?」
「よろしく頼む。」
「わかった。」
「一週間以内に軍を再編する。」
「その時によろしく頼むよ。」
「了解した。」
「とりあえず、今日のところはこれで解散しましょうか。」
ー・ー・ー
「あまりにも介入してきてくれた連合国軍は横暴すぎませんか?」
「たいして兵の数は動員してくれてもいないというのに....」
白軍は、およそ240万人、一方で、介入した連合国軍は25万5千人ほどだったという。
「君もすまなかったな。」
「とっ、とんでもないですよ。」
「ドン川での統制不足の二の舞が起こりそうで本当に心配だ。」
「....弱気にならないでくださいよ。」
「そうだな。上が弱気だったらどうしょうもないからな!」
「失礼します。これを。」
「わかった。」
「コルチャークが率いる隊は順調に進軍中。」
イギリス軍からの物資や武器もあり順調に進軍および、勝利を収めていた時である。
「いつ送られてきたんだ?」
「先ほどです。」
「そうか....吉報だな。」
「コルチャークもイギリス軍やアメリカ軍と共に頑張っているのだからな。」
「我々も頑張りましょう。」
「この一週間は忙しくなるぞ。」
「コルチャークは少数民族を認めたがらないので心配です。」
「....まぁ、大丈夫なことを信じようじゃないか。」
「そうですね。」