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功労者  作者: 宮原 匠
3/8

第3部分  妻のいじわる

「戻ったのね。」


「危なかったよ。」


「ちょっと待ってて、この子が泣き止んでからね。」


「大変だなぁ.....」


「あなたも見ていないで何か手伝ってよ!」


「はっ、はい!」


「ちょっとっ!ちゃんと首を支えてあげてっ!」


「わかりましたっ!」


ー・ー・ー



あらあら、結構怖そうな軍人さんが妻に叱られているだなんて....あの人は、妻に尻に敷かれているのかもねぇ....

夫が、慣れていないことから、初めてのお子さんかな?

ふふふ、なんだか私の若い頃を思い出すねぇ〜懐かしい。私も早く天国にいる夫に会いたいね。



「トイレを済ませてから私の元に戻れば良かったのに....」


「アイスが、溶けちゃうんじゃないかと思ってね。」


「外は凍えるくらい寒んだからアイスが溶けるわけないでしょ?」



今日も、マイナス36度くらいの寒い日であった。



「だって、病院の中はとても暖かかったから....」


「....気を遣ってくれてありがと。」


「ああ....」


「でも、アイスの味選びでこんなに遅くなるわけないでしょ?何してきたの?」


「とっ、特に何もなかったぞ!うんうん。」

[ばっ、バレてしまう!]


「本当に?」


「じゃあ....これは何かしら?」


「えっ!?」


「....何してきたの?」


「君には本当に敵わないな。ちょっと電話をしてきたんだよ。」


「誰と?」[この人は、浮気なんてしないでしょうけど....]


「上司とだよ。」


「ふ〜ん....」


「明日会議があるらしい。これ以上は、機密情報のため君にでも言えない。」



オレグは、こう見えてもかなり上の方にいる人物である。仮にマークされていて、機密情報が外に漏れてしまったら重役が集まる会議だ。赤軍の格好の餌食となってしまうだろう。



「わかったわ。」


「そこの引き出しに入っているスプーンをとってくれない?」


「上から何段目だ?」


「1番上の引き出しに入っていると思うよ。」


「これでいいか?」


「ありがと。」


「蓋、開けようか?」


「これくらい出来るわよっ!」


「ごっ、ごめん....」


「もう....んん〜美味しい!」


「あなたも一口いる?」


「いいのか?じゃあ、お言葉に甘えて....」


「やっぱり、あ〜げない!」


「えっ!?」


「んん〜美味し!」


「そんなぁ....」


「嘘よ、嘘。はい、あ〜ん。」


「おおっ!....確かに美味しいな。」


「でしょ〜」


「ああ、おいしかった。」


「退院して、この子が落ち着いたら二人でまた行きましょ。約束ね。」


「ああ、約束だ。」


ー・ー・ー


「上司、お土産です。」


「ん?なんだ?」


「これをどうぞ。」


「ほう....一体なんだろうか?....アイス?」


「はい、オススメのお店です。」


「こっ、この店は....店に入るのに勇気がいっただろ?」


「そうですね....」


「君とは、趣味の話でも合いそうだ。」


「は、はぁ....」

[地雷を踏んだ可能性があるな....やっちまったぁぁぁっ!]


「今度私と一緒にどうかね?」


「迷惑でなければ....」


「じゃあ、決まりだな!」


「そうですね。」


「これ、ありがとな。」


「はい、お気に召されて良かったです。」


「いや、意外だなぁ。君はこんなものを食べるとは....」


「食べれますよぉ!」


「ほら、会議へ行くぞ!」


「そうですね!」



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