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功労者  作者: 宮原 匠
1/8

第1部分  誕生

よろしくお願いします。

激動の20世紀、そんな時あの大戦を陰で防いだある1人の密告者がいた....


今から始まるのは、その人が選択し歩んだ偉大なる軌跡である。


ー・ー・ー


「おっ、男の子か?それとも....女の子かっ?」


「こっ、ここに入ってこられると困りますっ!」


「男の子ですよ。」


「おおっ!よくやったぞ!」


「あなた、その看護師さんが困っているでしょう?」


「どうしても、お前の安否と我が子の顔が見たかったんだ。」


「今はダメよ。でも安心して、私も赤ちゃんも元気だから。」


「そうか....良かった、本当に無事で良かった。」


「昔からの心配性は、本当に変わらないわね。」


「あのぉ....とりあえず退室していただけますでしょうか?」


「迷惑をかけてすみませんでした。今出ていきますね。」


「そうしてください。」


ー・ー・ー


「もう会ってもいいのか?」


「構いませんよ。ですが、他のお母様方もおられるので静かにお願いしますね。」


「わかりました。」


「こっちよ。」


「元気そうで何よりだよ。」


「この子も元気よ。」


「小さいなぁ....」


「あなたも生まれた時はこれくらいだったんでしょ?」


「そうだが....この子を見ると、ね。」


「白軍の方は大丈夫なの?」


赤軍、白軍との内戦が始まっていたのだった。

そして、彼は白軍の兵士として参戦していたのであった。


「今日は、上司に無理を言って休みをもらったんだよ。」


「私のために?」


「それ以外何があるんだよ....」


「死なないでね....」


「えっ....?」


「この子のためにも絶対に死なないでね。」


「そうだな、今は後方任務だから大丈夫だとは思うが気をつけるよ。」


「お願いね。」


「なんか拍子抜けだな....」


「なにがよ....」


「いや、お前のことだから赤軍の陣営に乗り込んで、何か手柄を立ててこいとでも言うのかと思っていたからね。」


「そんなことしたら死ぬわよ。」


「....そうだろうな。」


「私は怖いの。あなたが帰ってこなくなることが....」


「子の子のためにも絶対に生き延びるよ。」


「絶対よ。わかった?」


「愛おしい我が子の成長を見届けるために簡単には死ねないな。」


「でも、保守的になりすぎて反逆者として処刑されないようにね。」


「はははっ、そうだな。」


「何か食べたいものとかあるか?」


「そうね....お酒がいいな。」


「そっ、それは無理だと思うのだが....」


「嘘よ、嘘。アイスクリームが食べたいな。」


「良かった。嘘じゃなかったら困ったぞ。」


「帰ったらにするわね。」


「そうしてくれ。」


「スコッチでも用意しといてくれないかな?」


「わかった、とびっきりの上物を頼んでおくよ。」


「楽しみにしてるね。」


「じゃあ、アイスクリームでも買ってくるよ。」


「ありがと。」


ー・ー・ー


「あっ、ちょうど良かったです!あなた宛に電話がきていたんですよ。」


「そうか....どこに電話をかけたらいいんだ?」


「この番号でお願いしますね。」


「ありがとう。」


「いえ、構いませんよ。」


ー・ー・ー


....電話の方が先でもいいよな。


「オレグです。....コード番号は36821第2諜報中隊に所属しています。」


「....」


「おっ、意外と早かったな。」


「どうされたんですか?」


「我が子はどうだったか?」


「男の子です、小さくて可愛かったです。」


「おおっ!男の子か。よかったな!」


「はい、とてもうれしいです。」


「これから忙しくなりそうだな。」


「そうですね....ところで、電話をくれたということ。何かあったのですか?」


「明日会議が行われることとなったから君も出席できるかな?」


「明日、ですか....」


「すまんな、無理ならこなくてもいい。」


「いえ、出席させてもらいます。[出席して欲しいと言っているようなもんじゃないか....]」


「本当かっ!?助かるよ。」


「いつも通りの出勤時間でいいんですか?」


「それで構わない。」


「わかりました。ではまた明日。」


「うむ....」

ありがとうございますm(_ _)m

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