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ぼくとアルビノの生存活動  作者: 新山七瀬
3日目
7/13

木戸 彩花

教室に入ると、既に何人かはそれぞれで盛り上がっていた。

でも、自分の世界に入り込み勉強している人もところどころいる。

そのうちの一人にアヤカちゃんがいた。

木戸(きど) 彩花(あやか)。ぼくの片想いの相手だ。

黒い艶のある長い髪。上品な仕草。何でも容易くこなせて、真面目。

そのうえ、かわいくて、明るくて、性格が良い。

男女問わず優しくしてくれる。

ぼくに対してだって例外ではない。数少ない女子の友達である。

そんな絵に描いたようなスーパーガールのアヤカちゃんは、もちろん男子にモテる。

ウワサによると、玉砕した男子は沢山いるとか…。

きっと、ぼくが告白してもそのうちの一人になって終わりだろうな…。

…伝えないで後悔するよりはその方がずっといい。

ぼくは覚悟を決めた。

アルビノには学校内を探索してもらうことにした。

「あの、アヤカちゃん、ちょっといい?」

そばに寄り、声をかける。

「あ、マコトくん、おはよう」

ぼくの方を見て天使の微笑みで返してくれるアヤカちゃん。

「実は私も…マコトくんに話したいことが…」

え?何この展開。

何この展開

何この展開

アルビノに笑われてる気がする。


話をしようと向かった先は階段室。

うちの学校の非常階段は重いドアで閉ざされてはいるものの、いつでも出入りができるのだ。

ぼくとアヤカちゃん、二人っきり――。

「あ、ごめんね、マコトくん。どうしたの?」

「あ、あっ、いや…」

アヤカちゃんから主導権を渡してもらったにもかかわらず、しどろもどろになるぼく。情けない…。

「アヤカちゃん、先にいいよ」

ぎこちない笑顔で話の主導権を返す。自分から言うのが怖いのだ。情けないの極みだ。

「ありがとうね。あのね、マコトくん…」

ぼくの心臓が早鐘を打ち始めた。落ち着けっ!落ち着けってば!

「私ね…実は…」

うわわわわわっ!!心の準備がっ!!まだっ…

「隣のクラスのカナデくんのことが好きなの。それで、カナデくんと仲がいいマコトくんに手伝ってもらえたらなって…」

…何この展開。

ちょっとでも、いや、正直かなり期待していたぼくのドキドキを返してほしい。

アルビノが大笑いするさまが見えるようだ。

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