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82刀
「三…咲…?夕…暮…?
優から聞いてきたんだが…どういう事だ?」
「仁さん!?」
そう、仁。
仁が刺客いうことか。
「下がっとき、三咲ちゃん」
「ど、どういう事ですか?」
「気をつけり、刺客はあいつだ。」
雷を轟かせ、仁は向かってきた。
いきなり能力かよ。
銃で切っ先をいなす。
「どういう事なんだよ!
仲間に何しやがった!!!」
はーあ。そういう時だけの正義気取り。
嫌いやわぁ。気持ち悪いわ。
「この馬鹿は殺す気でいかなきゃだめみたいやわ」
「夕暮さん…!
近距離戦は不利ですよ!」
三咲ちゃんが叫ぶ。
相手の能力も能力やしな。
大剣を能力で当たらない様に避ける。
「32経口、いやもう少し小さくするか」
「足止めします、【標的枠】」
避けられ?え、三咲ちゃん…!
「危ない!」
突き飛ばした瞬間、剣がうちの背中を斬る。
傷口から血が溢れた。