76/89
70刀
「やほー♪」
「…っ!」
目の前には優くん。
それと、アヌビスを入れて6人の能力者。
「覚えとくといいよ。
愛季くんも入れてうちの7強。つまり強い奴らだからさ。」
「…、み、ず」
「あ、悪い悪い!」
ペットボトルの水が出される。
と同時に部屋に夕暮さんが入ってきた。
「「!!!!!????」」
「鎦ちゃん、どうして」
「夕暮さんこそ!!!優くん!?」
「つまりこれは脅迫です、みたいな?」
にこにこと笑いながら優く…、ノアは近づいてくる。
「どっちか一人、ここで暮らしてよ。
もちろん僕と結婚して。」
「ならわたしが!」
「そんならうちが!」
重なる声に私たちは顔を見合わせた。
「一夫多妻も悪くない」
にやにやと笑うノアは、きっとわかっているんだろう。
私たちが友達のためには何でもすることを。