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。鈍。  作者: 深水葉月
67/89

61刀


 そうさ、一生忘れない。

 僕は君の事を。

 

 『あの日』、僕は“粕谷優(ぼく)”が負けると思ってなかった。

 全ての能力は、僕の中にあるのに…。

 君は自分でその扉をこじ開けた。

 そして僕はしんだ。


 母親と父親の狂乱する様、

 必死に鎦花を欺く兄弟、

 そして、真実から目を背けた君。

 僕は全部見ていたよ。とても楽しかった。

 だから、新しい人間じゃなく、僕は“粕谷優(ぼく)”で会おうと思った。

 殺したいほど大好きで。

 殺したいほど天才な君に。


「あはは…っ…

 あははははははは!!!!!

 これだから楽しいんだよっ…!」




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