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。鈍。  作者: 深水葉月
66/89

60刀


 事情を話すと、愛季さんに理事長室に招かれた。

「そ、それで、あの…、その!」

「落ちついて言ってみなよ」


 ごくり、と私は息をのむ。

「“粕谷優”は、何者ですか」


「あぁ、そうだね…

 鎦ちゃんは『ノア』って知ってるかい?」

「ノア?神話の…?」

「あぁ。大洪水の前に箱舟をつくって逃げた、あのノアだよ。」

「それが何か関係しているんですか…?」

「まぁ、そこの紅茶でも飲んで落ち着きなよ。」

 甘い香りに、ほんのり生姜ジンジャー

 あたたかい、まるでそう、太陽のよう。


 あれ…?

 意識…が…? 

 目の前が…?


「知ってるかい?

 ノアは人類の祖先となった。

 そしてよりしろを変えることで、永久の命を得た。」

「あ…、いき、さ…」

「“粕谷優”それはノア様だよ」


 理事長の笑みが、誰かを嘲笑っているように見えた。






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