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。鈍。  作者: 深水葉月
6/89

4刀


 脱・引きこもりおめでとうな鎦花りゅうか

 今回から、ゆるい学園物になっちゃいますw

 

 今日から、中学校に通い始めます。

 ・・・3年だけど。


「ちょっと。兄さん。」

「・・・なんだ?」

 何でついてくるのかなぁ。

「愛する妹の初登校だろう?」

「うっさい、黙れ、死ね。」

「そんな言葉づかいするんじゃない!!」

「じゃぁ、死んでくださる?お兄様?」

 わざとらしい泣いたふりをしながら、兄はついてくる。

 ・・・ホント、シスコンって嫌だよね。



「こっち、こっち!鎦ちゃん!!!」

「あ・・・えと、理事長!!」

「もう、昔みたいに藍李あいきって呼んでもいいのに!」

「じゃあ、藍ちゃん!」

 フフフと、二人は笑いあう。

 ちら・・・と、横目で錮皇こおう兄さんを見ると、凄く不機嫌そう。


 だって藍ちゃんと、お兄ちゃんは・・・。


「おい、白谷しろや。てめぇ、鎦花と話すんじゃねーよ。」

「いつになっても、君は言葉遣いが悪いな。」

「あ゛ぁん!?ふざけんじゃねぇよ!お前が理事長なんて分かってたら、この学校に入学なんかさせてねーし。」

「じゃあ、僕も君を不法侵入と認めて、警備員を呼ぼうか。このシスコンが。」

「くそ、本性表しやがって。こんな腹黒い理事長で大丈夫なのか?この学校は!」


 ペラペラと早口でお互いの悪口を語るこの二人は、何を隠そう同級生だ。


 私の兄・守城錮皇かみしろこおうと、この学校の理事長・白谷藍季しろやあいき

 家族ぐるみで、守城家と白谷家は仲が良く、誕生日もちょうど1カ月違いのこの二人。

 小さいころから仲が悪く、一緒にすると毎回喧嘩していたそうだ。

 極めつけは高校時代に風記委員会VS不良で全面戦争を起こしたらしい。


 そんな二人だ。



「藍ちゃん、私の、クラスって?」

「あぁ、3年4組だよ。」

「じゃあいくね!ありがとう。」



 軽く走りながら、昇降口まで行く。

 はぁ・・・。団体行動とか、苦手なんだけどな。


 この学校は、一日一時間・実戦練習があるそうで、

 死傷者が絶えなく出ているらしい。

 私は、こんな学校でやっていけるの・・・かな。


 

 教室について、自分の席に座る。

 周りがザワザワしている。


 あ、そうか。私が来たからか。


 

 その途端、ビチャっと、液体が顔にかかる。

 不思議に思い、顔を拭うと手は赤。 

 目の前には、半死人と男。


「オイ。そこの女。名前は?」


 切れちゃっていいですか。

 俺様なのは、兄貴だけで十分だっつーの。


「おい、俺が聞いてるんだから・・・」

「何様だ、あんた。自分から名乗れよ。」

 はは、相手がポカンとしてるや。

 ドSな兄貴のおかげで、私、口だけは強いんだw


「は…?俺を知らねえの?」

「…?うん。っていうか、話し方なれなれしい奴嫌いだし。」


 ははははと、男は笑って、私の方を見る。


錐崎仁也きりさきじんやっていうんだ。それは失礼。」



 え……?

 錐崎仁也…だって…!?





 錐崎さんの正体は次回で。

 白谷理事長とお兄さんは書いててたのしすぎる!

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