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48刀
「いよいよ!決勝っっ!
まずは昨年王者を倒したこのチームからっ!」
「夏目・戎谷・榧チーム!!!」
「そして!対抗するは!」
「水谷・守城・錐崎チーム!!!」
「特別席及び、観客席の皆さんは、死なない程度に逃げてね☆」
陽気な安雲先生。どこをつっこめばいいのか。
「さぁさぁ!ReadyFight!!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「賑やかだよね、錮皇」
「そうだな…、“お前と二人で”ってのが癪にさわるが。」
「ほら、笑顔笑顔☆」
そう言って、俺の藍季は顔を引っ張る。
「死にてぇのか?あ゛?」
「ジョークだって!」
そして、思いきり手を離した。
痛てぇ。後から覚えてろ。
「所で君は。
僕らの味方にはならないんだね。」
「気味の悪りぃ宗教団体は嫌いでね」
「残念だよ」
ふぅ、とアイツは息を吐いた。
そして、誰にも聞こえないような声でこう呟いた。
「味方したら助かるかもしれないのに。」