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。鈍。  作者: 深水葉月
51/89

45刀

 そんな会話を二人がしている時。

 同時進行で、鎦花は試合を見ていた。


 夏目・榧・戎谷VS和泉・桃刀・初


 場所は技術科室。

 なにやら整った容姿の夏目という相手方のリーダーが、終音さんと向かい合って話をしている。

 そして、コングの音とともに、試合が始まった。

 流石、準決勝。

 いや、もはやこれが、決勝かと思うくらいだ。

 お互いに一歩も譲らない戦いとなっており、観客も思わず息を飲む。


 来ちゃんと、智さんの激しい攻撃に相手もよくついていっている。

 その時、相手の夏目が一言。

「もういいか」


「―え?」



 予想外(・・・)の結果が、私の身を貫く。

 あの3人は―――



 能力者・・・だ。





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