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。鈍。  作者: 深水葉月
48/89

42刀


 血を吐きながら、ボロボロになった死野は立ちあがった。

 俺は攻撃の手を休めた。


「まだ、だ、やれる」

「死野…」

「見、下すな、優秀者(エリート)

「…。」

 優秀者(エリート)なんかじゃ、俺は無いよ。

 そう俺は言おうとして、でも何故かつっかかって。止めた。


「お前ら、は、幸せ、そうな顔、して!

 僕ら、を!不幸、にする!

 満足、か!?」

「…違う、死野。」

「違わな、い!

 除外されて、

 疎外されて、

 暴力振るわれて!


 僕ら、は!被害者だ!」


「そう思っているのはお前だけみたい、だぞ?」

「うるさい、煩い、五月蝿い、ウルサイ、うるさい!!!!」

「努力しろよ、少しは変わる」


 俺は柄で死野の首を思いきり叩いた。





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