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42刀
血を吐きながら、ボロボロになった死野は立ちあがった。
俺は攻撃の手を休めた。
「まだ、だ、やれる」
「死野…」
「見、下すな、優秀者」
「…。」
優秀者なんかじゃ、俺は無いよ。
そう俺は言おうとして、でも何故かつっかかって。止めた。
「お前ら、は、幸せ、そうな顔、して!
僕ら、を!不幸、にする!
満足、か!?」
「…違う、死野。」
「違わな、い!
除外されて、
疎外されて、
暴力振るわれて!
僕ら、は!被害者だ!」
「そう思っているのはお前だけみたい、だぞ?」
「うるさい、煩い、五月蝿い、ウルサイ、うるさい!!!!」
「努力しろよ、少しは変わる」
俺は柄で死野の首を思いきり叩いた。