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37刀
「だぁいじょうぶかぁい?鎦ちゃん!」
「一端立て直すぞ」
慌てて原罪の力で、自らの回りを囲んだ。
「…すいません、2人とも…」
「あいつらも、潜在能力を使ってたな…。1人か?」
『いいやぁぁあ。2人だよぉおお!』
原罪の話を聞きながら落ちついて、呼吸を整えた。
「原罪はん、能力名と効果は?」
『多分んん、1つはぁああ【死者の手】ぉお!
効果はぁああ、どこからでもぉおぉ、手をだせるぅぅう』
初めに私がくらったあの技だ。
『2つ目はぁああ、【跪器具】だと思うぅぅ!!
全てのモノをぉおお、自分の下僕として扱えるぅうう!!』
「厄介やんなぁ…。流石は、不幸のチームやねぇ。」
「あぁ…。」
夕暮さんと仁さんがため息をつく。
「あ、あの私がおとりになります!」