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。鈍。  作者: 深水葉月
3/89

1刀


 

 私のお家では、生まれた子を剣士として育てるというしきたりがございます。

 また、名前は金がつく名前しかつけてはならないのです。

  

 そして、成人を過ぎたなら、

 剣士として、誰かに雇ってもらい、

 人を斬るのです。



 _______


 「そーんな掟、ぜぇったい守らないからね!!」

 「鎦花(りゅうか)!!」

 

 そんな掟、古すぎる。

 私は私らしく生きたいし、剣士なんてなりたくない。


 「お兄ちゃんは真面目すぎるのよ!だから錮皇(こおう)なんて堅苦しい名前、付けられるのよ!」

 「生まれる以前から決まってただろ!名前なんて!!」

 「うるさい、うるさい!!」


 これだから錮皇兄さんは融通ってものが利かないのよ。

 いい年こいて、シスコンなんでしょ!

 ああ、笑える!!!


 「勝手に私のいいなずけを決めたらしいじゃん!もう、我慢できない!出ていくよ!」

 「いいじゃないか!一回会ってこい!」

 「黙れ!お前が会ってこい!」

 「そんな言葉どこで覚えた!」

 「うるさい!もういい!」


 思い切り扉を閉めて、私は部屋に閉じこもった。

 ノートパソコンを立ち上げ、ブログを書く。

 

 絵師になりたかった。歌い手になりたかった。

 美容師になりたかった。パティシエになりたかった。

 でも、私はなれない。


 家が私の邪魔をする。

 この「守城」(かみしろ)という家が。

 

 長男は、頑固で融通が利かない。

 二男は、女装壁のある変態。

 三男は、優しいけどホントはドSな腹黒。

 長女は、とても頭がいい学者(兼剣士。)

 

 そして、次女のアタシ。


 みんな剣士になっていった。

 みんな人を殺した。


 だけど、あたしだけ違う。

 あたしは、人を斬るどころか、刀を握ることすら怖い、

 

 ただの(なまくら)だ。




 いわゆる処女作っていうやつでしたw


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