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。鈍。  作者: 深水葉月
29/89

23刀



 こうも忙しく時間は流れるものであって、

 1回戦の勝者は死野(しの)(ぜつ)希屋(きや)無声(むせい)愛尾(あいお)不離(ふり)となっていた。



「やっぱり。アイツらか…」

「うん…、やりずらいわぁ…」


 俺は、夕暮と部屋で話した。


「二回戦も厳しいが、一回戦も厳しい。くじ運ねぇな…」

「うちが引いたんやないもん!

 じ、仁やろぉ…?

 そないな目で見んといてっ!」

「はいはい…」


 そもそもくじ運が悪すぎた。

 鎦花(りゅうか)のあの潜在能力(ちから)に頼るのは、極力控えた方が良いだろう。


 一回戦から、不思議チーム。

 アイツらは殺りにくいし、闘いにくい。


 一番嫌いな…




「はははっ、苦しむ優等生見るのって楽しいね。」

「…たちが悪ぃ。」

 生徒宿舎を防犯カメラで覗く、藍季(あいき)紫煙(しえん)


「何もかも、お前の言う通りって奴か。」

「あぁ、勿論。

 いいや、あの人が仕掛けた事、なんだけどね…」

 クスクスと黒い笑みを藍季は浮かべる。

「…【錯削創(さんさく)】…。」

「全く、皮肉な能力だ。」

「簡単…の間違いでしょうが。」


 藍季はワインを一口、口に含んだ。



「さぁ。能力開花のショータイム…だ」



 紫煙は下を向いて救護塔へと歩みを進めた。





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