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21刀
「ふ、ざけんなよお前らぁぁぁ!!!」
「なんだ、いつかの不法侵入者。」
「黙れ、藍季。そして死ね」
「君こそ敬語を使ったらどうかな?野蛮人が」
理事長室では、犬猿の仲コンビの火花がバチバチと散っていた。
「はいはいはい、stop!止まりなよ、錮皇ちゃん!」
「黙れ、安曇っ!」
「喧嘩はよくねェぞ」
「く、そっ!」
錮皇は、藍季に掴みかかっていた手を放しバンッと、机を殴った。
「知ってるだろ!お前らも!
鎦花に潜在能力なんて使わせたら『あの日』の記憶が…!」
「好都合じゃないか。」
「っテメェ!」
藍季を錮皇が睨みつける。
「知ってるだろ、この学校の卒業者なら。
バトルシップはただの戦いごっこじゃない。
潜在能力を効率的に発動させる場所だ。」
「だが…。」
「はいはい、いい加減sistercomplexも卒業したらどう?
もう隠すことがあの子の為にはならない年頃でしょ?」
「…安曇」
「ほら、お前の妹なら救護塔にいるから。
明日ぐらいには退院できるぜ。逢いに行ってやれよ」
「うるせぇ、お前らなんか嫌いだ。」